結婚 使用前、使用後-【1】に引き続き、「自分らしさを失わないためにはどうすればいいのか...」について考えていきたいと思います。
「自分いじめ」をやめよう
主婦や母親としてふさわしくないからという理由で、若い頃はポリシーとまで思っていたファッションを変えてしまう。街で欲しいものを見つけても、「今は余裕がないから(私は家計を第一に考える賢明な主婦だから)」と、欲望を過剰に抑えてしまう。
興味深いテーマや、そのことについて語り合える友達が他にいるのに、「ウチの子がいじめられたら困るから」と、近所の主婦たちとのつまらない雑談に、1日何時間もつきあってしまう、など。誰に頼まれてもいないのに、「良い妻、良い母親」になりたい一心で、そのような「自分いじめ」をしてはいないでしょうか。今時、夫や姑から「妻らしく、母らしくしなさい」と口をすっぱくして注意されている人は少ないはずです。何か、ほとんどの女性が、生真面目に自分を律し、自ら進んで「自分らしさ」を捨てているようにも思えてきます。
何も、妻や母になったからといって、敢えて地味な服装に身を固める必要はありませんし、茶髪にしていたって、鼻にピアスをしていたっていいのです。近所の奥さんに何と思われようと、OL時代にコレクションしたブランドずくめで闊歩すればいいし、そんなことは、人として当然の権利ではないでしょうか。後先を考えない過剰な浪費、というのでなければ、街でみかけた可愛い髪留めくらい、自分の楽しみのために衝動買いしたって良いと思います。
ほがらかに挨拶さえ出来ていれば、近所の人間関係にそこまで神経質になり過ぎることもありません。最初から排他的な態度を取って来る人たちに、そこまで気を使う必要もないし、そうしたことも、子どもたちに対する「お母さん同士でも、気が合う、合わないってあるんだ」という、教育効果だと思えば良いのです。「嫌な人間でも、仲間外れがイヤだからつきあう」といった後ろ向きな処世術を、次代を担う子どもに伝える必要はありません。