再婚の障害はやはり子供
再婚の障害が「子供」だと答える人は多く、実際に再婚をした人の中には、相手の子供がどうしても愛せないという人、上手くやっていけるという人とさまざまです。また、上手くいっている場合でも、いざ自分に新たな子供ができたときに、前妻との間の子がかわいくなくなるといったケースも見られました。
多くの再婚希望者と接する機会が多い結婚情報サービス会社ツヴァイの広報の方のお話では、子供のために再婚したいと願う女性が多いという話も聞くことができました。
「離婚したらすぐ再婚をしなきゃというプレッシャーを感じちゃう人が多いんです。たとえば小さな子供のことを考えて再婚するとか、あともう1人か2人子供がほしいから再婚しようとか。子供のために結婚があるわけではないのに、離婚の埋め合わせをと思う方が結構多いんですよ」
子供に父親が必要だと感じることで、結婚を急ぐ。もしくは子供を抱える経済力に自信がない女性が再婚を望む。こういった女性たちがいるのも、子供が彼女たちの中で重要な位置を占めている表れでしょう。しかし、実際には子供がいることでなかなか相手も見つからないという実情。「再婚を子供のためにしたい」「子供のために再婚ができない」と、どちらも「子供」が再婚の障害の一因となっています。
親と子の悪循環
ある心理学者の研究では、こういう結果が出ています。「離婚で失われた大人としての自負と満足感を取り戻す特効薬は、恋愛や幸せな再婚をおいてほかにはない」よって恋愛、もしくは再婚は積極的にすべきであると。ですが、一方の子供はというと「多くの子供が、新しい家庭で部外者意識を感じている」との結果。母親の幸福を願えば、子供の不幸が訪れるという悪循環が生まれています。
母親は前のような結婚を繰り返したくないことから、新しい夫の要求をのむことが多くなる。しかし、子供の方はそれを自分より新しい父親を大切にしていると感じてしまう。そういった小さな誤解が、子供に部外者意識を感じさせる要因となるのでしょう。