離婚/離婚関連情報

海 外 離 婚 事 情シリーズ ドイツにおける結婚と離婚事情

離婚は日本だけの問題ではありません。世界各国それぞれに様々なスタイルと人間模様を生み出しております。そんな海外の離婚事情をレポート致します。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

海 外 離 婚 事 情シリーズ(1)
人間のいるところ、出会いあり、別れあり……。

★ドイツ編★
国名 ドイツ連邦共和国
首都 ベルリン(政府所在地 ボン)
面積 35万6910k?
人口 およそ8060万人
第二次大戦後、東西に分裂されていた2つのドイツ国家は東ドイツの共和党政権崩壊後の1990年に再統一された。ヨーロッパで最も進んだ豊かな工業国。

●ドイツにおける結婚と離婚事情

婚前同居で結婚テスト

ドイツでは結婚すると決まったら、まず「結婚予告届」を役所に提出し、これが役所前に二週間掲示されます。異議がなければはじめて結婚式がとり行われます。異議がでたらあきらめるのだろうか?」と素朴な疑問がわきますが、どうやらこの「キリスト教的な結婚の理念を貫徹するため」の制度は形骸化し、意味をはっきり知るドイツ人も少ないらしいとのことです。
 
そんなドイツにあって、結婚前に同居し共同生活(同棲とか事実婚といわれる)するのが都市部の若者の間ではごく一般的になってきております。この先、一緒に暮らしていけるか」を考え、いよいよやっていけそうだとなって、「子供を生む」選択をした場合、結婚(法律婚)という形式を選択する場合が多いようです。そして最近は子供ができていても共同生活(事実婚)のままという場合も少なくないようです。

このシステムは離婚防止には非常に良いもので是非、日本でも実施してもらいたいものです。日本では「まず籍を入れてから一緒に住まないと」というような風潮もあり、後から「しまった、失敗した」というケースも少なくありません。政府も少子化や離婚率低下のために婚前テストを採用してほしいものです。

「三歳まで母の手で」賢母(?)の多いドイツ女性

結婚相手にかぎらずパートナーを求める理由に、「労働時間が短く、夏期休暇は最低でも三週間」というドイツの生活環境があります。膨大な余暇時間を一人で過ごすのは寂しすぎる、というのが本音とのこと。

では、結婚したらさぞかし夫は家事と育児に協力的だろう、と思いきや…。家事をしたとしても「庭の手入れ」「家の修繕」がせいぜいで、一日の家事時間は平均二〇分程度と日本男性よりも少ないほどです。もっとも、中流家庭では週に一~二度、スペイン人やポルトガル人などのプッツフラウ(掃除の手伝い)に来てもらうのが一般的で、家事労働が安く手に入る国情であるため、単純な日独比較はナンセンスかもしれません。

問題は育児です。日本同様に「三歳までは母の手で」という三歳児神話のあるドイツでは、母親自身、子供をベビーシッターに預けることに抵抗があり、仕事を継続する妨げとなったり、女性の自由時間を奪っている、というのが大方の見方です。アメリカ人女性のように学生ベビーシッターを雇ってどんどんと外出できないのが、ドイツ人女性の特徴です。

夫の協力や育児は日本とドイツは似ているような気がしますね。しかし育児の状況は似ていても内容が少々違うようです。できる限り自分の手で育てようというドイツと育児のフォローアップ体制が整っていないので子供の面倒を見ざるを得ない日本、そのマインドの違いを感じるのですが・・・。

◇関連リンク

オールアバウトジャパン「国際結婚」

happy planet
国際結婚してドイツで暮らす「くしぇる」さんのHP。
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