離婚をするには、どれくらいお金がかかるでしょうか?(みっちゃん/32歳・女性)
お金に余裕がない それでも離婚できる?
今回からはじまったこの「読者の質問箱」では、読者からの質問に対して、岡野が答えていきます。離婚に関してのご質問ならば、どんなことでも構いませんので、ぜひメールを送ってください。さて、今回の質問者みっちゃんは、今、離婚をするどうか悩んでいます。その中で特に心配なのが、お金の問題。ずっと専業主婦をしていたので、預金もごくわずか。漠然としたイメージから、離婚にはかなりお金がかかるものと考えています。では、実際に離婚するためには、どのくらいお金が必要なのでしょうか。
ほとんどお金のかからない協議離婚
日本の離婚の約90%を占める協議離婚は、役所で離婚届が受理されれば離婚が成立します。この場合、お互いの合意があれば離婚できるので、どこかに出向いたりということもありません。よって協議離婚にかかる費用は、ほとんどゼロ。ただ結婚と同様、離婚にも証人が必要なので、証人となる人が家まで訪ねてくる交通費、または簡単なお礼を用意することも場合によってはあるでしょう。
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離婚に関わる費用
意外とかからない調停離婚
対して年間離婚件数の9%を占める調停離婚には、費用がかかります。ただ、家庭裁判所のイメージから、多額のお金が必要だという誤解をする人が多い様ですが、実際はそうではありません。基本的に調停とは、9人では決まらないことを第三者を入れて話し合う場です。
調停委員9人と家事審判官というのが通常ですが、場合によっては弁護士も必要になってきます。弁護士に依頼しない場合の費用は、印紙代と切手代のみです。
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離婚の手続き
調停離婚の費用
調停離婚 | 費用 |
夫婦関係事件調停申立書 | 0円 |
戸籍謄本1通 | 450円 |
住民票1通 | 200円 |
収入印紙 | 900円 |
切手代 | 約800円 |
弁護士相談料 | 5000円 |
合計 | 7350円 |