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宮沢賢治のふるさと、岩手県花巻へ(4ページ目)

宮沢賢治が生涯暮らしたという岩手県花巻は、町全体が賢治一色。賢治の足跡をたどる施設、ゆかりの場所、作品にちなんだ店など、作品を思い出しながら巡ると楽しいものです。賢治の世界観にも触れることができます。

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

川風の気持ちいいイギリス海岸へ

イギリス海岸
少しだけ泥岩地形が見えました
イギリス海岸は、北上川と猿ヶ石川の合流点の西岸に現れる泥岩地形とその一帯の風景を見た賢治が、イギリスのドーバー海峡を思い起こしたことから、そう名付けられたそうです。花巻農学校の教員時代に、よく生徒を連れて実習に訪れたそうで、同名の作品があるほか、詩歌の中にその名が登場することでも知られます。

イギリス海岸
河原のお散歩は気持ちよかったです
ちょうど訪れた時期は増水していたのか、泥岩地形がほとんど隠れていてあまりよく見えなかったのですが、清流は澄み切っていて川風も気持ちよく、お散歩をする地元の人たちを多く見かけました。


「イギリス海岸」
・住所:岩手県花巻市下小舟渡
・見学自由
・交通(電車):JR新花巻駅から晴山行きバスで10分、里川口下車、徒歩15分

ぎんどろ公園
これが、ぎんどろの木です
そして最後に訪れたのが「ぎんどろ公園」です。ここは賢治が教員をしていた花巻農業高校の跡地で、賢治が教壇に立った由緒ある場所。公園内には、賢治が愛したというぎんどろの木が植えられています。賢治の生前に発売された「春と修羅」第二集にぎんどろの記述があるのです。

ぎんどろ公園
賢治のモニュメント
公園内には賢治にちなんだモニュメントがあちこちにありました。なかでもユニークだったのは、おなじみのコートと帽子姿の賢治がベンチにもたれているような石のモニュメント。周囲の景色に馴染んでいて、まるで誰かが昼寝でもしているように見えました。

「ぎんどろ公園」
・住所:岩手県花巻市若葉町3-16
・入園自由
・交通(電車):JR花巻駅から新鉛温泉行きバスで10分、花巻文化会館前下車、徒歩5分

いかがでしたか? ほんのひと握りでしたが、賢治ゆかりのスポットをご紹介しました。賢治の人となりを知り、作品のワンシーンに触れることもできました。花巻を訪れる前に賢治の代表作をいくつか読んでおくと、さらに興味深い旅になるでしょう。
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