鍋島家に代々伝わる豪華絢爛なお雛さまを愛でる
「徴古館」に展示される有職雛。11~13代の鍋島家夫人たちが所用品を中心に約550点が展示されます |
佐賀藩36万石の城下町として栄えた佐賀市のひなまつりの特徴は、歴史と伝統が感じられること。「徴古館」では江戸末期から明治にかけて、鍋島家歴代夫人たちが所有した雛人形や雛道具が展示されます。「佐賀市歴史民俗館」などでも佐賀錦や鍋島小紋などの衣装をまとった、優雅さと気品を兼ね備えたおひなさまが展示されます。
会場では、雛菓子や雛ケーキなどが展示販売されます |
会場を流れる松原川で行われる、幻想的な「灯篭流し雛」 |
「佐賀城下ひなまつり」
・開催期間:2月17日~3月31日
・会場:徴古館、佐賀市歴史民俗館ほか(共通入場券400円)
・開催時間:9:00~17:00(徴古館、恵比須ギャラリーは10:00開館)
・問合せ:0952-40-7110(佐賀市観光文化課)
・地図:Yahoo!地図情報
水郷柳川の情緒たっぷりな「さげもんめぐり」
ひな壇の前に吊るされるさげもん。縁起のいい手作りの布細工が吊るされた鮮やかなもの |
この地では古くから女の子が生まれると、初節句に子どもの無事な成長を願って、縁起のよい鶴や兎、宝袋などを着物のはぎれで作り、ひな壇の前に吊るす慣わしがありました。これを「さげもん」といい、観光客にも外から見て楽しんでもらおうと考えられたのが始まりだそうです。
「おひな様水上パレード」の様子。出発地点にはさげもんが吊るされます |
「柳川雛祭り さげもんめぐり」
・開催期間:2月11日~4月3日
・問合せ:0944-73-2145(柳川市観光協会)
・地図:Yahoo!地図情報
いかがでしたか? 関東で行われるひな祭りとはひと味違う、郷土色の強い北九州各地のひな祭り。お雛さまを鑑賞するだけでなく、ぜひ、各地の郷土料理も味わってみてくださいね。