ガイド(二松):
「経済産業省に『少子化時代の結婚産業の在り方に関する研究会』がある事を、AERAを読んで初めて知りました。難しそうな内容ですが、噛み砕いて教えてください。結婚問題に関するエキスパート3名の先生方の座談会で何がわかりましたか?」
白河:
「現在の未婚の女性たちが、望む結婚相手、『自分より稼いでいて、男らしい男性』を見つけるのは、『無理』という結論が見えました(笑)昔ながらの結婚観ですね、自分よりちょっと上の男性と結婚したいって。男性に望む希望年収が、東京では600万円以上。そんな対象の未婚男性って15%しかいません。600万以上稼ぐ男性は既に結婚しています。女性は、高学歴・高収入も多くなっているし、希望の男性を捜すのは大変です。従来の『つりあいのいいご縁』はあきらめなきゃっていうことがわかりました。」
ガイド(二松):
「では、未婚の女性たちはどうすればいいのでしょう?」
白河:
「対象を広げるんです。今まで希望していた男性とは全く違うタイプの男性に目を向けます。35歳すぎてから、ステキなだんな様をゲットした女性たちに「20代だったら結婚してた?」ときくとみんなNO。5歳以上年下とか、そうそう 職人系や、外国人も結婚相手として考えておくのはいいのでは?結婚サービスに登録してみるのもいいことです。座して待つよりも10倍結婚のチャンスは広がるという調査結果がでています」
ガイド(二松):
「我が国や、企業は、結婚難化・少子化に対して何をしてくれればいいのでしょうか?」
「結婚したら、夫婦のメンテナンスを・・」photo by 白坂桂輔 |
白河:
「これも諸先生のご意見をうかがって、実感したのですが、結婚するためには、男女間のコミュニケーション能力を高める事が大切です。国や企業は、コミュニケーション能力を育てる場や機会を提供してほしい。たとえば、社会人大学や、地域ボランティア。実際に社会人大学や社会人のテニスクラブとか、合コンじゃなくて、ある程度長い時間一緒に活動することで生まれるカップルって、結構実例があるんですよ」
ガイド(二松):
「白河さんが結婚難時代に危惧する1番大きな問題は何ですか?」
「女性はぐっとふんばらないと、日本の将来のためにも」 |
白河:
「生涯離婚率があがってくることです。そうすると、孤独な人たちが増えてきます。女性は同性同士や親や姉妹と楽しく過ごせますが、男性は、どうも女性がいないとダメらしいのです。年をとって一人になると寂しくてしょうがない。寂しい社会になるのは、問題ですね。結婚しない人が増えること=子供を持たない人が増えること。だんだん未来がどうでもよくなる人が増えてきて、将来ツケが回ってくると思っています。例えばゴミだしの仕方ひとつにしても、環境なんかどうでもいいやみたいな・・・自分も子供がいないので、気をつけなきゃ」