鉄道/おすすめ鉄道旅行

快速「みえ」に乗って海を見に行こう!(2ページ目)

名古屋から伊勢志摩を目指す旅。4両または2両というミニ編成だが、JR参宮線を走る快速「みえ」の最終ルートでは海に沿って走るという絶景が待っている。青春18きっぷも一部区間をのぞいて使用可能なので、鉄道旅行を楽しみたい人は、ぜひ乗ってみていただきたい。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

快速「みえ」に青春18きっぷは使えるのか?

1時間に一本の割で出ている快速「みえ」は、なかなかのスピードで力走する。四日市までは電化された関西本線の架線の下を走るのだが、その先が非電化区間なので、快速「みえ」はディーゼルカーである。しかし、足の速い近鉄電車と競走しなければならないので、強馬力のディーゼルエンジンを目一杯唸らせての爆走と言ってもいい。大変な迫力だ。

伊勢鉄道の車窓

伊勢鉄道の車窓。緑豊かな平野を高架で突っ走る


車内は、意外と外国人観光客の姿が目につく。JR乗り放題のジャパン・レールパスを持っていれば、近鉄ではなくJRに乗るからだろう。また、快速列車ということから期間中は青春18きっぷを使用することもできる。但し、四日市の先、河原田から津までは、第三セクター伊勢鉄道を通過するので、その分の運賃510円は別途払う必要がある。要注意だ。

三重県下を南下、参宮線を走る

つ

三重県の県庁所在地津は、ひらがなで書くと日本一短い駅名だ。


伊勢鉄道(旧国鉄伊勢線)は、30年程前にできた比較的新しい路線なので、非電化とは言え、新幹線並みの立派な高架線だ。快速「みえ」は、前にも増して爆走して津に到着。ここから再びJRの路線・紀勢本線に乗り入れ、三重県を南下する。松阪を経て、一旦山中に分け入り、多気で紀勢本線から参宮線へと進路を換え、宮川を渡ると伊勢市である。

JR松阪駅

JR松阪駅。新しい車両が古びた駅構内に発着する


参宮線は、その名の通り、伊勢神宮参拝客輸送のために造られた由緒ある路線だ。路線名で地名以外の名前が付いている珍しい例でもある。かつては、東京や関西方面から多数の長距離列車が乗り入れていたが、今では単なるローカル線に落ちぶれてしまった。それでも、長い立派なホームなどに往年の栄華を偲ばせ、由緒ある老舗路線だったことがわかる。

次のページでは、参宮線の車窓のハイライト、二見浦~鳥羽間をご紹介しよう。
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