ケーブルカーで地上へ、そこは竜飛岬
風を遮断するために大がかりな「風門」が必要となる |
先ほどトンネル内には微風が吹いている、と書きましたが、送り込まれているのは実は毎秒20mという風。これが直接流入しないよう、海底側と地上側の2ヶ所に2枚ずつの扉を設けてコントロールしているのです。1枚目の扉を開け、閉じてから、2枚目の扉を開ける、という手順になっています。
竜飛岬からは、晴れていれば北海道も望める |
竜飛には、かつて作業員の宿舎が建ち並び、その家族のために小学校まで建設されたといいます。しかし今ではそんなことが幻であったかのように荒涼とした景色が広がるばかり。その旧集落を見下ろす場所には、工事で亡くなった34名の殉職者を慰霊する碑が、ひっそりと設置されていました。
青函トンネル工事の際、本州側の基地となった竜飛。数多くの住宅が建ち並んでいた場所は荒涼として、その面影はない |
竜飛岬から望む海は津軽海峡。その直下を青函トンネルが貫いているわけです。こうして地下と地上の両方から見てみると、感慨もいっそう深いものとなりますね。
[竜飛海底駅の見学について]
■竜飛海底駅の見学コース(定員制)は乗車する列車のパターンによって3コースあり、4月25日~11月10日の期間のみ実施。見学に必要な「竜飛海底駅見学整理券」は、おとな2,040円・こども1,020円。詳しくは時刻表などで確認してください。
■竜飛海底駅見学のご案内(JR北海道函館支社)
[関連サイト]
■青函トンネル(JR北海道函館支社)
■青函トンネル記念館