鉄道/駅、鉄道グッズ

12年に一度の縁起物・子年「鼠」駅めぐり

2008年の干支は子。というわけで駅名に「子(ね)」「鼠」「ねずみ」が含まれる駅を探してみると全国に3駅が存在。そのすべてを一挙にご紹介する、12年に一度の全国「ねずみ」駅めぐり、スタート!

執筆者:高橋 良算


2008年の干支は子。というわけで駅名に「子(ね)」「鼠」「ねずみ」が含まれる駅を探してみると全国に3駅ありました。

「子」という漢字が含まれる駅名は数多いのですが、これを「ね」と読むのはたった1駅で、そのほか「鼠」そのものが付くのが1駅、読みに「ねずみ」を含むのが1駅。

すでに2月ではありますが、12年に一度の全国「ねずみ」駅めぐり、いってみましょう!

鼠ヶ関駅
ねずがせき(JR東日本・羽越本線)

鼠ケ関駅
日本で唯一「鼠」の字が付く鼠ケ関駅
鼠ケ関駅
駅前には灯台のモニュメントが
そのものズバリの「鼠」駅は、日本海に面した山形県鶴岡市にあります。鼠ヶ関といえば、勿来(なこそ)・白河と並ぶ奥州三関の一つ。古くは「念珠関」と書いたようでどうやらネズミとは関係なさそうです。

鼠ヶ関は山形県と新潟県のちょうど境目に位置する「県境の街」。北側は山形県鶴岡市、南側は新潟県岩船郡山北町です。

駅から2~3分歩くと、集落の中に県境の碑が。県境というのは、概して山の稜線や川に引かれていることが多く、細い道一本隔てただけで所属する県が違うというのは珍しいのだそう。この碑の近くには、県境訪問記念のスタンプまで用意されているほどです。

そんな場所なだけに、県境を挟んだお隣の家は、受ける行政サービスや公立学校の学区などすべて異なるわけで、自動車のナンバープレートも山形県側は「庄内」、新潟県側は「新潟」。

そう考えると何だか大きな違いなようですが、もちろんこのあたりに住む方々は普段特に意識することなく、暮らしているのでしょう。事実、その県境の上を、次々に人々が往来していきます。

全国唯一の「鼠」駅。子年の今年は、JRから「猪苗代→鼠ヶ関」の記念切符が発売されたり、お正月三が日には鼠ヶ関駅で記念グッズが配られたりと、ちょっとした注目を浴びています。

鼠ケ関駅
集落の中には県境を示す石碑が。向かって左が山形県、右が新潟県。やって来た車は、今まさに県境を越えようとしている

鼠ケ関駅
駅から徒歩10分ほどの国道沿いにある、史蹟・念珠関址。かつての出羽国と越後国の国境である。ただしここに関所が置かれたのは江戸時代になってからで、それ以前の関所は別の場所(上の石碑の近く)にあった。そのため、この場所を「近世念珠関」、もう一方を「古代鼠ケ関」と呼び分けている

■所在地:山形県鶴岡市鼠ケ関(Yahoo!地図情報



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