ようやく着いた青森で小休止
東北本線を走破、青森駅に到着 |
ただ、自由席だから混んでいれば座れない。夏休みだからもしかすると2時間前からでも並ぶ必要があるかもしれない、と少々心配しながら来たものの、その気配はまるでなかった。これは一安心である。
駅前に出てどこかで食事でもしようかとも思っていたが、実は盛岡駅で買った「前沢牛めし」にまだ手をつけていなかったので、ホームのベンチで夕食とした。
それにしても涼しい。気温も低いが湿度も低い。長そでが欲しいくらいだ。東京の異常な蒸し暑さから比べれば別天地だ。この調子では北海道内はもっと涼しいのだろう。
現代版夜汽車、急行「はまなす」
夜汽車旅情あふれる急行「はまなす」(青森) |
急行「はまなす」は、青函トンネルが開通したことで誕生した、かつての夜汽車気分を味わえる数少ない列車だ。「はまなす」という北海道を連想させる名前もよいが、何より「急行」という響きがよい。しかも、客車列車なのである。青森~函館間は電気機関車、函館~札幌間はディーゼル機関車が牽引する。
車両も様々で、B寝台車が2両、カーペット敷きの指定席車「のびのびカーペットカー」が1両、指定座席車が2両、自由座席車が2両、計7両の客車を連ねて札幌まで行く。
B寝台車と指定席車はほぼ満席だった。しかし自由席はガラガラだ。
自由席は普通の座席だから本来なら足を伸ばせないのだが、これだけ空いていると、前の座席を回転させ4人分を向かい合わせにして、1人で占領できる。何しろ今日は自由席の乗客が全員それをやっても、まだ十分空席があるという乗車率だから、遠慮せずにそうさせていただく。
ひと通り列車を眺めたり、飲み物を買いに行ったりして席に着き、22時45分、急行「はまなす」は定刻に発車した。
旅人それぞれの思いを乗せて発車を待つ急行列車(青森) |
ついに、1,100km乗り継ぎの旅・完遂の瞬間が >>