JR全線の普通列車が乗り放題の切符といえば「青春18きっぷ」がよく知られていますが、今回ご紹介する「北海道&東日本パス」は、利用可能エリアがJR東日本とJR北海道のみ、いわばエリア限定の「青春18きっぷ」ともいえる切符です。
というと「なんだ、日本全国で使えたほうが便利じゃないのか?」などと思ってしまいますが、そう侮るなかれ。「青春18きっぷ」とはひと味違った特別のルールがいくつか設けられており、例えば東京から北海道へ向かうなら、青春18きっぷよりもむしろ「北海道&東日本パス」のほうが使い勝手がよい場合があります。
「北海道&東日本パス」基本データ
まずは、「北海道&東日本パス」の価格や利用できる期間などの基本データから押さえておきましょう。■「北海道&東日本パス」基本データ
「北海道&東日本パス」(使用したもの) |
・価格 :10,000円
・有効期間:5日間
・発売箇所:JR北海道、JR東日本のおもな駅のみどりの窓口、旅行センターなど
・発売期間:
【夏】平成19年6月29日~平成19年9月13日
【冬】平成19年11月25日~平成20年1月16日
※このほか春期の設定もあります。
・利用期間:
【夏】平成19年7月13日~平成19年9月17日
【冬】平成19年11月30日~平成20年1月20日
※このほか春期の設定もあります。
JR北海道とJR東日本の「普通列車(快速を含む)」に乗車できるほか、一部の第三セクター鉄道や列車にも乗車できるものがあります(詳細は後述)。
有効期間最終日に乗車する列車の乗車日が翌日にまたがる場合は「0時を過ぎて最初の停車駅まで(東京の電車特定区間内は終電まで)有効」、「別途グリーン券を購入すれば普通列車の自由席グリーン車に乗車可能」といったように、基本ルールは「青春18きっぷ」とほぼ同じです。
使用開始後は、万一列車の遅延や運休などがあっても払戻しできない、というのも「青春18きっぷ」と同様。ただし未使用で有効期間内に限り、払戻しが可能です(手数料210円がかかります)。
なお「北海道&東日本パス」は、自動改札機に通すことができます。自動改札機のある駅なら、「青春18きっぷ」のように駅員さんに見せて通る必要はありません。
さて次のページでは、「北海道&東日本パス」特有の5つのルールを詳しく解説します。>>