鉄道/駅、鉄道グッズ

流氷が来る日本で唯一の駅・釧網本線北浜駅

まもなく「流氷」のシーズンを迎えるオホーツク海。北海道東部の釧網本線北浜駅は、この流氷を眺めることができる唯一の駅として知られます。一度見たら忘れられない、そんな絶景の駅へご案内しましょう。

執筆者:高橋 良算


北海道を満喫する釧網本線の旅

北浜駅に停車中のディーゼルカー
釧路と網走を結ぶ釧網本線は北海道屈指のローカル線
釧網(せんもう)本線は、北海道東部の釧路と網走を結ぶ全長約170kmに及ぶ路線。「本線」と付いてはいますが、現在では単線の線路をおもに1両のディーゼルカーが一日に数往復するだけの、正真正銘のローカル線です。

釧路湿原、川湯温泉、屈斜路湖、摩周湖、知床など、北海道の中でも有数の観光地をかすめていきますが、残念ながら、釧路湿原を除き、それらの景色は車窓からほとんど見えません。もちろん、有名な景色が見えなくとも何も問題はなく、のびのびとした大地、人跡まれな峠越えなど、内地にはない魅力的な車窓を堪能できる北海道らしい路線であることには違いありません。

車窓に広がるオホーツク海

オホーツク海
オホーツク海は釧網本線の車窓の白眉(画像は10月)
そんな釧網本線の車窓の白眉は、なんといっても知床斜里~網走間で見られるオホーツク海にあります。海沿いを走る鉄道路線はたくさんありますが、オホーツク海が見られるのはこの区間のみです。

釧路からだと網走までは快速列車でも3時間かかるのですが、海が見えるのは約2時間30分乗ってから。もちろん網走側からならほどなく海岸に出ます。しかしどちらから乗っても、突然視界が開けて海が現れるため、感動が倍加されるという仕掛けになっています。

さて前置きが長くなりましたが、このように釧網本線の旅がクライマックスを迎えるところにある駅、それが北浜駅なのです。


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