猪田道駅いだみち(近鉄・伊賀線)
伊賀の里には忍者列車もやってくる |
猪田道駅があるのは伊賀市依那具(さなぐ)ですが、南に行くと伊賀市猪田という字名があります(かつては猪田村というのがあったようです)。さらにこの猪田には、本殿が重要文化財に指定されている猪田神社が。この猪田神社へと続く往還にあることから猪田道という駅名、ということでしょうか。なお、猪田神社への最寄駅は、猪田道駅の2つ伊賀神戸寄りである依那古(いなこ)駅になります。
駅舎は小ぢんまりとしていますが、屋根に瓦をのせた端正な建物。2000年までは有人駅だったそうで、板で塞がれてはいるものの、窓口の痕跡はそのまま残されています。駅舎のすぐ横には、これまた瓦屋根の大きな農協の倉庫が建っており、駅舎がいっそう小さく見えますね。
なお近鉄伊賀線は、2007年7月頃に近鉄から経営分離し、沿線自治体等で設立する第三セクターでの運行になるとのこと。赤字路線で厳しい状態なようですが、少しでも経営状態が好転するようにがんばってほしいものです。
■所在地:三重県伊賀市(Yahoo!地図情報)
猪名寺駅いなでら(JR西日本・福知山線)
時折、快速列車がものすごい勢いで通過する |
駅は1981(昭和56)年の開業と比較的新しく、東口駅前にある記念碑には次のように刻まれています。「猪名寺駅は、当地域の発展と利便をめざした地域住民永年の運動の結果、国鉄の理解と尼崎市、尼崎市議会の協力により設置されたものである」
古来このあたりは「猪名野」と呼ばれていたようです。その猪名にあった「猪名寺」は現存しませんが、今も猪名寺廃寺跡が文化財として保存されています。立派な伽藍の寺院だったようですが、16世紀後半の「荒木村重と織田信長の合戦」の際に焼失したのだとか。
土地の歴史からすれば、駅はまだまだ新参者といった感じですね。
■所在地:兵庫県尼崎市(Yahoo!地図情報)
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