友部 18:11 → 19:27 我孫子(常磐線普通・446M・クハ411-115)
特急列車に抜かされるため6分停車(ひたちのうしく駅) |
晴れていればまだ明るいのだろうが、今日はもうすでに窓外の景色は見えない。しかし旅に出ているとき、この1日の終わりを感じる時間帯は嫌いではない。車内の灯りが、線路近くの地面を照らすのもなかなか風情がある。
しかし、この旅はまだ終わらない。何せあと4時間くらい残っているのだ。さすがに、そろそろ疲れが出てきたようだ。
取手駅の先で、とうとう千葉県へ入った。これで1都6県すべて回る、という目標は無事達成である。
我孫子 19:52 → 20:35 成田(成田線普通・881M・サハE231-206)
我孫子駅1・2番ホーム上野方にある弥生軒 |
我孫子からはもう真っ暗で外はまったく見えない。駅に停車すると、静けさの中に虫の声だけが響いている。雨は止んだのだろうか。布佐駅でほとんどの乗客が下車、車内は閑散とした。印旛沼にほど近い安食(あじき)駅でドアが開くと、外はカエルの大合唱だった。どうやら列車の乗客の数よりも、カエルの数のほうが多いようだ。
成田 20:38 → 21:09千葉(成田線普通・1470M・クハ111-1344)
国鉄型車両は成田線でもまだ活躍中(千葉駅) |
千葉 21:19 → 21:49 錦糸町(総武本線快速・2108F・サハE217-44)
総武快速線の車両(千葉駅) |
「首都圏」とか「東京近郊」と一括りにしてしまうことが多いが、そこには実に多様な地域性があるのだ、ということが、今回の旅を通じて改めてよく実感できた気がする。130円で実感させてもらうのは、ちょっと気が引けるけれど……。
錦糸町 21:57 → 22:04秋葉原(総武線普通・2119B・クハE231-1)
最後の車両はクハE231-1だった! |
今朝から通算して16本目の列車が、錦糸町1番ホームにやって来た。最後の列車だ。いつものように車両番号に目をやると「クハE231-1」。これまた偶然にもこのクハE231という車両の量産1番目の車両であった。最初の列車と最後の列車で、見事にこの旅の帳尻があった感じだ。
隅田川を渡り、浅草橋駅を過ぎ、とうとうゴールの秋葉原駅へ列車はすべりこんだ。577.1km、約15時間に及ぶ旅は、案外あっけなく終わった。
大回り乗車完遂、そして最後の関門
ついにゴールの秋葉原駅に降り立つ |
仕方がないので、駅員のいる有人改札へ行き、切符を差し出します。
駅「どうされました?」
ガ「大回りをしてきました」
駅「ああ、どんなルートですか?」
ガ「この図のルートです」
と、あらかじめ用意しておいたルート図を示すと、
駅「ああ、これね、じゃあもういいです」
あの改札口を通れば旅は完結するのだが・・・ |
別にルール違反は何一つしていないので、堂々と胸をはって改札を出られることは確かです。ただ、あまりこのような行為を快く思っていない方がいるようなので、もし実行される方がいらっしゃったら、最低でも「ルート図」と「行程表」は携行し、何かの時にはすぐに示せるようにしておくことをおすすめします。
いかがでしたか?
それにしても、特筆すべきはやはり「鉄道運行の正確さ」ですね。今回はダイヤの乱れも一切なく、事前に机上で立てたプランと寸分違わぬ行程が実現できたのです。当たり前と言えばそうかもしれませんが、当たり前のことを当たり前にしてくれた鉄道関係者の方々に、最後に心からお礼を言いたいですね。
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