鹿島鉄道は、茨城県の石岡駅~鉾田(ほこた)駅間27.2kmを結ぶ、非電化の短い鉄道です。石岡駅までは、上野駅から常磐線の特急に乗れば約1時間弱と大変近いこともあり、ローカル線の風情を気軽に味わうにはもってこいの路線。そんな鹿島鉄道を、途中下車しながら旅してみましょう。
あっという間にタイムスリップ
鹿島鉄道の最古参、キハ600形 |
しかしこの車両、揺れる揺れる。列車の揺れに合わせて横に揺れるのはまあ普通なのですが、このシートのクッションにはどうやら強いバネが入っているようで、列車が弾むたびにまるでトランポリンのように上下に体が飛び跳ねます(乗り物に弱い方はちょっと気分が悪くなるかも……)。でもその乗り心地だって貴重なものです。
こういったローカル鉄道に来たら、ぜひレールにも注目してください。特急列車が走っているような幹線のそれと比べると、なんと細くか弱いことか!目線を低くして遠くのレールまで見通してみると微妙に歪んでいるのが肉眼でもわかります。もちろん安全運行には支障ないのでしょうが、これが乗り心地に直結します。
そんな車両に揺られ、途中下車しつつ終点の鉾田駅へ向かいます。