青梅線の車窓
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都心から乗り換えなしで直通する列車も |
東京都北西部の「奥多摩」といえば、山々に囲まれた自然が豊かなところとして、遠足やハイキングなどで訪れたことがある方も多いことでしょう。この奥多摩地方を多摩川の上流に沿って走るのが、立川~奥多摩駅間の37.2kmを結ぶJR青梅線です。この青梅線には、東京~青梅駅間の「青梅特快」や、東京~奥多摩駅間の「ホリデー快速おくたま号」(土日や祝日のみ運転)など、都心と直結する列車も数多く走っています。
起点の立川から30分ほどで青梅駅へ到着。ここまでは何の変哲もない郊外の住宅地を走り、特別な風景はありませんが、ちょっとずつ畑が増えていくので何となく郊外へ郊外へと向かっているのだな、とわかります。ほとんどの列車はここ青梅止まりですので、奥多摩行きに乗り換えです。
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東京都にもこんなところがあるのです |
この先はいよいよ線路も単線となり、ぐっとローカル線ムードが高まってきます。御嶽(みたけ)駅を過ぎたあたりから、左側に多摩川を見下ろすように走り、河原でバーベキューをする人たちが小さく見えます。それにしてもこの辺りの車窓の眺めはとても素晴らしく、まるでどこかの渓谷鉄道のようですが、正真正銘ここは東京都。東京でこんな汽車旅が味わえるなんて、ちょっと感動ですよ。
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通勤電車もここでは別の顔 |
ところでこの青梅線の主力車両は、都心で見慣れた201系というオレンジ色の電車。通勤ラッシュを連想させるこの電車も、ここまで来るともう別人のようにゆっくりのんびり走ります。標高が高くなるにつれて電車の速度はますます遅くなり、青梅線で一番長い氷川トンネルを抜けると、終点の奥多摩駅へと到着して青梅線の旅は終わります。
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