それでもやっぱり鉄道は残したい

小本川
町内を流れる川の水は澄んでいた
岩泉町は本州一面積の広い町で、しかもその面積の93%が森林ということから「酸素一番の町」宣言などユニークな施策も行っているのですが、かつて町を支えた林業は低迷し、高齢化がそれに拍車をかけているようです。

しかし、岩泉町には日本三大鍾乳洞の一つとして大変有名な「龍泉洞」があるではないですか。こっちのほうはどうですかと聞いてみると「昔は放っておいてもいくらでも人が来たけど、今はねえ。こういうところは一回くればいいみたいで……」

龍泉洞は岩泉駅からも近いのですが、この岩泉線の本数ではそもそも列車利用の観光客など期待するほうが無理。そして車利用の観光客は、皆日帰りで帰ってしまうということのようです。

エンドレール
まだ先があるかのようなレール終端部
観光客でなくとも、やはりこの本数ではいくら利用を促したところで限界があるわけで、宮古や盛岡の病院に行くにも、やはり車のほうが便利だとのこと。実際のところ、列車には鉄道ファンばかりで、地元の人はほとんど乗っていませんでしたし(私を含めて)、しかも彼らはほとんどフリーきっぷのようなもので来ていますから(私も含めて)、岩泉線には直接お金を落としていないわけで、何とも複雑な気分ではあります。

駅舎に掲げられた「乗って守ろうみんなの岩泉線」というスローガンを尻目に、たった340円しか貢献できないまま、岩泉を後にしたのでした。


岩泉線を臨時列車が走ります!

しかしそんな寂しいことばかりではありません。この岩泉線にこの秋「岩泉・龍泉洞号」と「秋・秘境駅号」という二つの臨時列車が運転されます!

「岩泉・龍泉洞号」は、龍泉洞まで無料送迎のサービスがあるほか、入洞料が割引になるそうです。また「秋・秘境駅号」は往路の押角駅で22分間停車し、ゆっくり「秘境」の雰囲気を堪能できるようになっています。

「岩泉・龍泉洞号」は10月10日のみ、「秋・秘境駅号」は10月15・16日のみという少ない便数ですが、どちらも一部指定席のある快速列車として運転されますので、自由席ならば乗車券だけで乗車可能です。

「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」でももちろん乗車できますし、どちらも盛岡発着ですので新幹線からの乗り継ぎにも便利です。この機会にぜひ岩泉線の旅を堪能してみてはいかがでしょうか?

岩泉町公式ホームページ
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