それでもやっぱり鉄道は残したい
町内を流れる川の水は澄んでいた |
しかし、岩泉町には日本三大鍾乳洞の一つとして大変有名な「龍泉洞」があるではないですか。こっちのほうはどうですかと聞いてみると「昔は放っておいてもいくらでも人が来たけど、今はねえ。こういうところは一回くればいいみたいで……」
龍泉洞は岩泉駅からも近いのですが、この岩泉線の本数ではそもそも列車利用の観光客など期待するほうが無理。そして車利用の観光客は、皆日帰りで帰ってしまうということのようです。
まだ先があるかのようなレール終端部 |
駅舎に掲げられた「乗って守ろうみんなの岩泉線」というスローガンを尻目に、たった340円しか貢献できないまま、岩泉を後にしたのでした。
岩泉線を臨時列車が走ります!
しかしそんな寂しいことばかりではありません。この岩泉線にこの秋「岩泉・龍泉洞号」と「秋・秘境駅号」という二つの臨時列車が運転されます!「岩泉・龍泉洞号」は、龍泉洞まで無料送迎のサービスがあるほか、入洞料が割引になるそうです。また「秋・秘境駅号」は往路の押角駅で22分間停車し、ゆっくり「秘境」の雰囲気を堪能できるようになっています。
「岩泉・龍泉洞号」は10月10日のみ、「秋・秘境駅号」は10月15・16日のみという少ない便数ですが、どちらも一部指定席のある快速列車として運転されますので、自由席ならば乗車券だけで乗車可能です。
「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」でももちろん乗車できますし、どちらも盛岡発着ですので新幹線からの乗り継ぎにも便利です。この機会にぜひ岩泉線の旅を堪能してみてはいかがでしょうか?
■岩泉町公式ホームページ