前回からしばらく経過してしまったが、「ノートPCからワイヤレス印刷!」の第2弾をお送りしたい。前回は「ローカルプリンターをネットワーク共有する」「プリントサーバーを利用する」という2つの方法でネットワーク化の方法を紹介した。今回はそのものズバリ、「ネットワーク対応プリンターを導入する」「Bluetooth対応プリンターを導入する」の2つを紹介していきたい。
解決その3.有線・無線LAN内蔵プリンターを導入
まずは「有線・無線LAN内蔵プリンターを導入する」だ。家庭内LANが当たり前のものとなった昨今、プリンターも上位機種を中心にネットワーク対応モデルが増えている。ノートPCと接続して印刷するには無線LAN対応モデルが手軽だが、無線LAN対応機は限られている。だが、既に無線LANを含む家庭内LAN環境が整っているのであれば、有線LAN対応モデルを選べば問題ないだろう。
メーカー別ではエプソン、日本HP、ブラザーを中心にLAN対応モデルを多くラインアップしている。国内ではエプソンと双璧をなす人気メーカーのキヤノンが、あまりLAN対応に力を入れていないのは残念なところ。エプソンとキヤノンは画作りや機能性などでそれぞれに差別化を図っているが、「ネットワーク対応」という切り口で見たらエプソンがお薦めだ。エプソンの上位モデルは赤外線通信「IrSimple」(IrDAの上位規格)にも対応しているので、携帯電話など対応機器から直接印刷することもできる。
2006年10月発売の「PM-T990」 |
http://www.epson.jp/products/ colorio/printer_multi/pmt990/
エプソンはフラッグシップ機の「PM-T990」(実売4万3200円程度)から普及型「PX-A740」(実売1万7980円程度)まで5モデルに有線・無線LAN機能を内蔵している。「ネットワーク対応」という一つの機能に縛られずに、多くのモデルから選べるのがうれしい。
2007年10月発売の「PIXUS MP970」 |
http://www.canon-mj.co.jp/ pixus/lineup/mp970/
キヤノンのネットワーク対応複合機はフラッグシップモデルの「PIXUS MP970」(実売3万4800円程度)だけで、有線LANのみに対応している。最上位モデルでも決して高くはないのだが、用途に応じて選べないのは残念。
2007年10月発売の「HP Photosmart C8180」 |
http://h50146.www5.hp.com/ products/printers/inkjet/ aio/ps_c8180/
日本HPはわりと早い時期からネットワーク対応に力を入れており、最上位モデルの「HP Photosmart C8180」(実売価格4万7880円程度)は有線・無線LANのみならず、Bluetoothにも標準対応している。
2007年10月発売の「MFC-870CDN」(実売4万4980円程度)。子機が2台付いた「MFC-870CDWN」もある |
■ブラザー「MFC-870CDN」
http://www.brother.co.jp/ product/mymio/info/ mfc870cdn/
ブラザーの「MyMioシリーズ」は中小企業・SOHO向けの複合機で、日本HPと同様に無線LANや有線LANへの対応に力を入れている。プリンターの性能としてはほかの3社に劣るものの、スキャナーやコピー機能のみならず、ファクス機能やPCファクス機能も利用できるのが魅力。
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