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指紋でセキュリティを守れ! USBメモリー編

引き続き、指紋センサー搭載のセキュリティグッズを紹介しよう。前回は「邪魔にならないこと」を第一義に、PCカードスロットに収納できるタイプを紹介したが、今回はUSBフラッシュメモリータイプだ。

執筆者:安藏 靖志

今回は前回に引き続き、指紋センサー搭載のセキュリティグッズを紹介しよう。前回は「邪魔にならないこと」を第一義に、PCカードスロットに収納できるタイプを紹介したが、今回はUSBフラッシュメモリータイプだ。USB端子に挿入して利用するためちょっとだけ邪魔になるが、フラッシュメモリーを内蔵しながら1万円を切る価格から買えるというのが何よりの魅力。フラッシュメモリーも付かないのに2万円前後と高めのPCカードよりお買い得というわけだ。

……と、ここまで書いたところでちょっと訂正させていただきたい。指紋センサーを搭載したUSBフラッシュメモリーは各メーカーから製品化されているのだが、よくよく調べてみるとそれは「USBフラッシュメモリー内のデータを盗難から守る」ためのもの。実はWebブラウザーのID・パスワードの自動入力といった便利な機能はもちろん、Windowsログオンやスクリーンロックからの復帰という、本来指紋認証デバイスに必須とも言える機能を備えていないものもあるのだ。

「データの盗難」から引き起こされる「個人情報の流出」という観点から見ると、USBフラッシュメモリー内のデータだけを守ればいいという考え方もあるかもしれない。だが、やはりフラッシュメモリー内だけでなく、同時にノートPCのセキュリティもグーンとアップさせたい──そう思うのがモバイラーの偽らざる気持ちだろう。

イチ押しはこれ! サンコーレアモノショップ「SECURE MOBE」

まず紹介したいのが、変わり種USBグッズを多数ラインアップしているオンラインショップ「サンコーレアモノショップ」のUSBフラッシュメモリー「SECURE MOBE」だ。ラインアップは256MBモデル(7980円)と512MBモデル(9980円)の2つ。機能的には次に紹介するサンワサプライの「FP-FL128」の方が豊富だが、メモリー容量の多さと価格の安さがイチ押しの決め手となった。

■サンコーレアモノショップ「SECURE MOBE

サンコーレアモノショップ「SECURE MOBE」

メモリー内部のデータを指紋認証でガードできるUSBフラッシュメモリー。指紋認証自体はソフトウエアのインストールが不要。USB端子に接続するだけで、いつでもメモリー内部のデータを指紋認証経由で利用できる。

そのほか、PCのセキュリティを強固にするソフトウエアを同こん。インストールすれば、Windowsログオンやスクリーンロックからの復帰、指紋認証を行うと現れる「セキュリティドライブ」作成機能などが利用できる。また、WebブラウザーのID・パスワードの自動入力機能、指紋認証によるファイルやフォルダーの暗号化・復号化機能なども用意する。

またいずれ紹介したいが、このように「特定のUSB機器を接続しないと現れない」セキュリティドライブや、ファイル・フォルダーの暗号化・復号化機能などを提供するソフトウエアなども販売されている。しかしそのソフトも5~6000円程度の価格はしてしまう。こういった機能を備えていて1万円を切る価格は断然安い。USBフラッシュメモリーを持っていない人、特に購入を検討している人にはオススメだ。

■サンワサプライ「FP-FL128

サンコーレアモノショップ「SECURE MOBE」

指紋センサーを搭載し、128MBのメモリーを内蔵するUSBフラッシュメモリー。実売価格は8190円。メモリー容量は「SECURE MOBE」より少ないが、SECURE MOBEが備える機能はすべて備えている。そのほかに注目の機能は「モバイルメール」と「モバイルIEお気に入り」、「ファイルシンクロ機能」の3つだ。

「モバイルメール」とは、あらかじめ保存しておいたOutlook Expressの設定を利用し、ほかのPCでメールの送受信ができるというもの。モバイルメール機能を利用するPCにもソフトウエアをインストールする必要があるが、送受信したメールはフラッシュメモリー内に保存されるため、安心して利用できる。

「モバイルIEお気に入り」は、Internet Explorerで設定したお気に入りをほかのPCでも使えるという機能。いつもモバイルノートを持ち歩くヘビーモバイラーには不要かもしれないが、デスクトップPCとモバイルPCで同じお気に入りを使いたい人には便利だろう。

「ファイルシンクロ機能」は、PCとフラッシュメモリー内のフォルダーを同期できる機能だ。いつでもフォルダー間をいつでも最新に保つことができる。ただし、本体メモリーが128MBと少ないのが難点。512MBや1GB程度の容量があればかなり便利に感じるのだが、128MBとなると、同期するファイルを選ぶのが面倒になるのも事実。フラッシュメモリーが「おまけ」のような存在になっているのが残念だ。
>>NEXT そのほかの指紋センサー付きUSBフラッシュメモリー

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