ATMが狙われる!
ATM 利用時はよく見回して |
カードの番号などの記載情報と、暗証番号が盗撮されたことによって、現時点では不正引き出し等の被害は発生していないということです。しかし、クレジットカード併用のキャッシュカードの場合、クレジット機能をインターネット等で不正に使用された場合、翌月か翌々月の請求明細を見て初めてカード所有者が分かるということになるため、本当にまったく被害がないものかどうかは未確定だと言えるでしょう。
該当する ATM を利用した人は、郵送されてくる利用明細請求書の確認を怠らないようにするべきです。また、 ATM をよく利用する人は、利用する ATM の場所、時間帯、周囲の人や気配をよく考えて、不審な車や人物がいないかどうか、 ATM 周辺に不審なものはないか利用前によく見回しましょう。
利用明細書をゴミ箱で拾って悪用!
さらに、29歳のパソコン会社派遣社員の男が、新宿・歌舞伎町の CD(現金自動支払機)コーナーコーナーのゴミ箱で拾った明細書をもとに、インターネットカフェのパソコンから、チケット購入サイトにこの男性名義のクレジットカードの会員番号と有効期限を入力し、格闘技観戦チケット18枚(約54万円)を詐取した疑いで警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと武蔵野署に10月25日に逮捕されました。チケットはネットオークションで計約40万円で売却していました。容疑者は「カード番号などの情報で買い物ができると知り、やってしまった」と容疑を認めているといいます。明細書には、会員番号が記されていましたが、有効期限の記載はありませんでした。
この男は、オンラインゲームで電子マネーを取引する「ゲームチェック」というものがあることを知っていました。※「ゲームチェック」とは、ゲームサイトやデジタルコンテンツでの支払いに適した電子マネーのことです。
これの決済時にはカードの会員番号と有効期限が必要ですが、有効期限を何回入力しても制限がかからないため、数回入力していくうちに、有効期限が偶然判明し、チケットを入手できたとのことです。
カード利用明細書は持ち帰れ!
大事なカード情報を守って |
このカード利用明細書から偽造カードを作ることは不可能ではありません。利用明細書には、店番号や口座番号が残っているため(最近では口座番号等の記載をしないケースもあります)、まず銀行名と支店名が分かります。次に、その口座番号に振り込みの手続を行うと、相手の氏名が出てきます。銀行名、支店名、口座番号、氏名が判明してしまうのです。
p.2→ネットで利用される危険性/不審な問い合わせに警戒せよ!/暗証番号は頭の中の金庫の鍵!/あなたの一票