架空請求・振り込め詐欺の対策/カード犯罪・スキミングを防ぐ

クレジットカードのスキミングに新たな手口が登場 カードスキミング新手口を知る!

誰もが持っているクレジットカードが狙われている! 被害に遭うことを防ぐことはできるのか? もし被害に遭ったら、どうすべきか?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

「キャッシュカード被害と自己防衛」 
2005年4月13日に新規記事アップしています♪ 
「非接触式スキミング」についても!


クレジットカードスキミングの新手口

東京都内の5つの大手シティホテルのレストランのレジにある、CAT「信用情報照会端末機(Credit Authorization Terminal)」に、クレジットカードの情報を盗み取る“スキマー”が、仕掛けられていたことが警視庁組織犯罪対策特別捜査隊の調べでわかりました。

これまでのスキミングの手口といえば、“携帯用スキマー”や、“CATに仕掛けたスキマー”を回収してデータを盗むというものでした。しかし、今回発見された“スキマー”は、無線で離れたところから情報を受信することができる発信器つきのものでした。

これは今回、国内では初めて発見されたのですが、今までが直接カードを手渡すなど「対面」してカードの受け渡しが必要だったことに比べると、顔を合わせることがなく、離れた安全な場所(壁などの邪魔になる物がなければ数十メートル離れていても受信できる)で、情報だけを盗み取ることができるという点で、窃盗する側からすればリスクが少ないことになります。その上、容量が満杯になれば、遠隔操作でデータの消去が可能、繰り返しデータを送信できるのです。

しかし、この発信器付きスキマーをCAT内部に設置しなくてはなりません。今回見つかったのは、ホテル内の開放型レストランなどのレジに置かれたCATからで、深夜、忍び込んで設置されたものとされています。定期点検や、CATを不正に開けたときに作動する安全装置が機能したために発見されたということです。

スキマー Skimmer かすめとるもの クレジットカードの個人情報を盗み取る機械
skim  すくい取る (off, from)  skimming クレジットカードの情報を盗み取ること
skim the cream off  ~の一番よいところを取る
CAT Credit Authorization Terminal 信用情報照会端末機



あなたのカードのクローン!?

クレジットカードを使用して、知らない間に個人情報が盗み取られて、まったく同じカード=偽造カード、いうなれば自分の“カードのクローン”が作成されてしまうということになります。そして、そのカードで高額な商品を購入→現金化という手口の被害を受けるということなのです。

クレジットカードには「盗難保険」(各カードの約款をよく読んでおきましょう)などがあり、クレジット会社によって60日もしくは90日間の保険適用期間内に、不正に使用されたと申し出て認められれば保険が適用され、補填されます。

また、本人の使用かどうか、カード会社から確認の電話が入ったりすることもありますが、もし気がつかなければ銀行口座から引き落とされて、そのまま丸々損害となってしまいます。これではたまりません。



利用者と加盟店のそれぞれの立場から、被害を防ぐための提案を次ページで


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