名義貸しはNO!
カード会社では厳正に事実を追跡します。実は、知らない間に親兄弟や同居の家族が勝手に使用していたり、旅行の時だけ、と友人に貸していたのが、その後もちゃっかりと断りもなく使われていた、なんてこともありえます。
つまり、スキミング被害というよりは、身内による被害であったりするのです。これもショックな出来事でしょう。カードを他人に貸すなどの「名義貸し」は絶対にしてはいけません。
また、カード裏の署名欄には、必ずサインをしておきましょう。サインがないと、不正使用の損害を補償されません。
「スキミング」犯罪は、偽造カードによって商品を購入して、その商品を売って現金化するという目的があります。そのカードが無効になったらお役御免ということで廃棄されることでしょう。次から次へと新しい偽造カードが作られているのです。カードと個人情報は他人に盗まれないように、細心の注意を払うようにしましょう。
●カードは他人に手を出されるような状態にしないこと
●安心・安全な加盟店での利用にとどめること
●処理時にはカードから目を離さないこと
●インターネットでの利用は信頼性を確認して
なお、「キャッシング」ができるカードもあります。カード裏の磁気情報には「暗証番号」の情報は入っていません。しかし、「暗証番号」は、絶対に類推されない数字にしておきましょう。
新規にカードを作成するときには、
「誕生日」
「電話番号」
「自宅住所の番地」
「同じ数字4桁」
などは設定できません。もし、以前から持っているカードで、このような暗証番号に設定しているような場合は、早急に「暗証番号の変更」を申し出るようにしましょう。
間違っても「忘れちゃうから」と、暗証番号を書いたメモなどを一緒に入れておいたりしてはいけません。
いくら「盗難保険」に入っているからといって、実害はないからといっても、「スキミング被害」を受けた人の心理的ショックは決して小さいものではありません。喪失感というか、尊厳を傷つけられたような不快な思いにとらわれるものです。
クレジットカードも大切な自分の財産です。また、狙われやすいものでもあります。繰り返しますが、「保管と使用」には注意が必要です。
あわせて読めば、さらに役立つ! こんな被害ケースもぜひ知っておきましょう。
「スキミング」の詳しい解説もこちらで。
■関連ガイド記事
「カードに激怒?そして安堵…」
■おすすめINDEX
カード犯罪もぜひご覧ください。
※あなたのカードの暗証番号は、簡単に類推されるような数字ではありませんか? それとも絶対に他人にはわからないような数字にしていますか?
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余談…
問い合わせの電話では最初に、S木さん本人かどうか確認するために「カードの有効期限はいつですか」などと個人情報をたずねられていました。なにしろ突然のことなので、財布からカードを出して言われたとおりのことを告げたのですが、あとから「もしかして、他人が僕の個人情報を電話で聞きだしたのだとしたらどうしよう」と数日間は落ち着かなかったといいます。
これは、カード会社では電話の相手が当人であるかどうか確認するためにはいたしかたのない方法です。もし、慎重な人ならば、相手の電話番号や名前を聞いてかけ直したかもしれません。とはいえ、初めての体験ではなかなかそういった対応はできないものでしょう。
しかし、カードの種類はたくさんあります。他人のクレジットカードの種類はよほど親しい人でなければ知らないでしょう。間違いなく自分のカードのことで、その上、自分の勤務先に連絡が来た、となればあまり疑う必要はないでしょう。その電話でカードを無効にしたことになったはずですから、気になるようなら、すぐに折り返しカード会社に確認の電話をしてみるのもいいでしょう。
思いがけぬ出来事で、しばらくは神経過敏になってしまうものです。日ごろから、自分のカードはやたらと他人に見せないように、他人が手に取ることが可能な状態にしないようにしましょう。