現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住70歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
住居形態:賃貸
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:350万円
現在の預貯金:300万円、リスク資産:0円
これまでの年金加入期間:国民年金107カ月、厚生年金268カ月、個人年金保険約30年
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):11万8000円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険100万円、企業年金4万円(ともに年額)
「昨今の物価高に年金額が追いついていない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「昨今の物価高に年金額が追いついていない」と語っています。
ひと月の支出は「約20万円」。公的年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「シルバー人材センターの除草作業、ポスティング、家事支援などを掛け持ちしている」
年金で足りない支出については「個人年金保険とシルバー人材センターの収入」で賄っているという投稿者。シルバー人材センターでは「除草作業、ポスティング、家事支援などを掛け持ちしている」そうですが、「ポスティング以外は受注次第の稼働となるため、収入は月によってまちまち。0円の時も3万円の時もあり、年額で平均20万円くらい」だといいます。
年金生活においては「料理が好きなので、安い食材を購入しさまざまな調味料を利用することで満足する味になっている。例えば麻婆豆腐や餃子など。もともと古着が好きなので、下着と靴以外は古着屋で調達している。日本の古着屋の品質は高く、ブランド品も安く手に入る」と楽しみながら節約している様子です。
「動画配信のドラマを見ながら晩酌しているときが幸せ」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「若い頃は服やレジャーに無駄遣いしていたと反省。同じくらいの年収でコツコツ貯蓄し、マンションを購入した同年代が複数いた。また、歯磨きをおざなりにしてきたため、歯茎が後退し、失った歯のインプラントのために歯肉形成が必要と判断された。しかし経済的な理由で諦めた。予防衛生にもとづいた正しい歯磨きが大事だと気付いたのが遅かった。現在はこれ以上失うことがないようケアしている」と回答。今の生活での不満については「現在の生活は個人年金保険とシルバー人材センターの収入があるから成り立っている。5年後の個人年金保険の受け取り期間の終了と体力の限界がくるであろう時期が重なるため、生活ランクを下げることを考えなければならない」とコメント。
一方で「お酒をなめながら夕食を作り、動画配信のドラマを見ながら晩酌しているときが幸せ。ベランダの鉢植えを育てることにも喜びを感じている。最近は市のイベントに参加して、知り合いを増やすことを目指している」と今の生活に楽しみや目標があることも教えてくれました。
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