Q:専業主婦から再就職して厚生年金に加入しました。70歳まで働く予定ですが、加入を続ける意味はありますか?
「今年の夏より再就職して厚生年金に加入しました。専業主婦の間は国民年金にも加入しておらず、今までの年金の加入期間は10年に満たない状態です。現在の会社で厚生年金に加入できるのは今度の誕生日の70歳までなので、私の場合、今度の誕生日を過ぎたら全額自分で支払う方法をとらなければいけないそうです。今後は今の仕事で年金の不足する期間、厚生年金に加入して全額支払う方がいいのか、それとも今までの加入分は諦めて貯金していった方がいいのでしょうか?」(ぴいなっつさん)
今までの年金の加入期間は10年に満たない状態です(画像:PIXTA)
A:老齢年金の受給資格期間(10年)を満たすことを最優先にしましょう
ぴいなっつさんは現在69歳で、今度の誕生日で70歳を迎えるとのこと。今年の夏に再就職して厚生年金に加入しましたが、専業主婦の期間は国民年金に加入しておらず、これまでの年金の加入期間は10年に満たない状態です。まずは老齢年金の受給資格期間(10年)を満たすことを最優先にしましょう。そのうえで、厚生年金への加入を続けられる環境があるなら、70歳まで加入して資格を確保するのがおすすめです。
老齢基礎年金や老齢厚生年金を受け取るためには、国民年金や厚生年金などの加入期間(保険料納付期間・免除期間・合算対象期間を含む)を通算して10年以上が必要です。
なお、70歳までの加入だけでは受給資格(10年)に届かない場合もあります。70歳以降も勤務を続けられるなら、「高齢任意加入制度」で不足期間を補う方法もあります。まずはご自身の加入期間を年金事務所で確認しましょう。
高齢任意加入期間中の厚生年金保険料は原則として本人負担ですが、事業主の同意が得られれば折半も可能です。詳細な手続きや提出書類については、勤務先の人事担当者または最寄りの年金事務所に相談すると安心です。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






