Q:ホテルの清掃で、扶養の範囲内で働いています。夫が定年退職後も同じ職場で働いていますが、私は社会保険に入ったほうがいいでしょうか?
「扶養の範囲内で働いています。夫が定年退職後も同じ職場で働いています。私も社会保険に入ろうかと考えていますが、ホテル清掃の仕事で勤務時間が短く、出来高制のため、目いっぱい働いても年収130万円を超えることはなさそうです。夫が仕事をやめるまでは、このままでいいでしょうか?」(みえまたろうさん)
扶養のままで働き続けてもいい?(画像:PIXTA)
A:年収130万円を超えない見込みであれば、配偶者の扶養のままで問題ありません
みえまたろうさんの場合、今後の見込み年収が130万円未満であれば、無理に扶養を外れて社会保険に加入する必要はありません。「扶養」とは、配偶者が勤務先の健康保険に加入しており、その扶養家族として健康保険に入っている状態のことを指します。
健康保険の扶養に入るためには、次の条件を満たす必要があります。
- 今後1年間の見込み年収が130万円未満であること(60歳以上または障害者の場合は180万円未満)
- 主に配偶者の収入で生活していること
夫が今後も勤務を続ける間は、現状のままで問題ありません。ただし、将来的に夫が退職して扶養資格を失う場合には、以下のいずれかの対応が必要になります。
- 自分の勤務先で社会保険に加入する
- 自分で国民健康保険・国民年金に加入する
このタイミングで、勤務時間や年収をもとにどちらが有利かを改めて検討すれば十分です。現在の状況では、夫の扶養のままで働くのが最も合理的です。無理に社会保険へ加入するより、負担を抑えて働き続けるほうがメリットが大きいでしょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






