「買ってはいけない株」について語る桐谷さん(画像:YouTubeチャンネル『All Aboutマネー』より抜粋して作成)
個人投資家の桐谷広人さんが、YouTubeチャンネル『All Aboutマネー』の番組に出演し、読者や視聴者から寄せられた投資や株主優待にまつわる質問に回答してくださいました。
Q. 買ってはいけない株と買うべき株、どう見分ければいいですか?
「優待内容や配当を含めて、買ってはいけない株、または買うべき株について、判断基準などがあれば教えてください」(呑兵衛さん/60代/会社員)A. 「配当がなく、優待が異常に良い銘柄は避けた方がいいでしょう。一方、総合利回りが4%以上あれば、合格ではないでしょうか」(桐谷さん)
最近また株主優待ブームが来ているように思います。優待を新設すると株価が上がることが多く、配当と優待を合わせた「総合利回り」が10%を超える銘柄も出てきました。そうなると、2日連続でストップ高になることもあるんです。私は、「配当と優待を合わせた総合利回りが4%以上なら合格」と言っています。注意が必要なのは、配当がゼロで優待だけが異常にいい株です。これは危険で、優待廃止のリスクが高いです。
やはり配当をしっかり出し、そのうえで優待を提供している会社が信頼できます。いくら優待が魅力的でも、赤字の会社は要注意です。基本的に赤字か黒字かは、「配当を出しているかどうか」でも見分けることができます。
また中には、一時的に株主を増やすために、いわば“エサ”のように優待を出しているケースもあります。そうしたものに惑わされないよう、注意して見極めることが大切です。
教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。
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