Q. 値動きが比較的安定していて、趣味や旅行がより充実する優待銘柄はありますか?
「50代から優待投資を始める場合、値動きリスクを抑えながらも、趣味や旅行を豊かにする優待を受け取れる銘柄はありますか?」(セカンドライフ/40代/会社員)A. 「本が好きなら図書カードがもらえる優待銘柄、旅行好きならホテルや航空関連の優待銘柄がよいのでは」(桐谷さん)
趣味で言えば、私は雑誌を読むのが好きで、よくネットカフェに行っていました。以前はDDグループが運営していた新宿のネットカフェに優待を使って通っていたのですが、上場廃止になってしまいました。一方、ランシステム<3326>が全国展開している「自遊空間」というネットカフェは、株主優待を一度廃止していたものの、2025年2月に復活しました。私はもともと株主だったので、6時間利用できる優待券を3枚もらい、今度そこに行こうと思っています。
本が好きな人なら、図書カードがもらえる優待が魅力的だと思います。クオカードやクオカードペイでも大手書店で本が買えるようになりましたので、それらをもらえる優待を選ぶのもよいでしょう。
例えば、ブックオフグループホールディングス<9278>も、総合利回りがよくておすすめです。100株以上保有すると、自社グループ店舗で利用できる買物券と本買取金額アップ券がもらえます。私が買ったときは6万円程度でしたが、今はもう少し高くなっているかもしれませんね。
旅行が好きなら、ホテルや飛行機関連の優待銘柄もいいですね。ANAホールディングス<9202>や日本航空<9201>では、株主に優待割引券(国内線運賃が50%割引)を提供しています。
あとは、私鉄沿線に住んでいる方は、自分の沿線の鉄道会社の株主になるのもいいと思います。無料乗車券や、沿線にある植物園や動物園の無料入場券、割引券がもらえる場合もあります。
株主優待を行っている企業は、1600社くらいありますので、ネットで「株主優待 ○○」と検索すれば、簡単に自分に合った優待を探せます。
<編集部より>
記載している内容は、収録時点(2025年8月5日)の数値になります。また、内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。
【関連動画】桐谷さんが出演する動画はこちら! 併せてご覧ください。
教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。