確かに、最新機能を備えた新型のiPhone、中でも上位モデルは魅力的に見えますが、値段も10万円を軽く超えるなど非常に高額です。しかも現在は、政府がスマートフォンの値引きを厳しく規制しているのに加え、円安の影響でiPhoneの高止まりが続いていることもあって、かつてのようにiPhoneを頻繁に買い替えるのは難しくなっています。
さらにiPhoneは性能の高いモデルが多いこともあって、長く使えてしまうだけに一層買い替え時を逃してしまいやすいのも確か。なんとなく同じ機種を使い続けている人も多いのではないでしょうか。
iPhoneを機種変更すべき2つのタイミング
ではそもそも、iPhoneはいつ機種変更するべきなのでしょうか。スマートフォンの特性を考慮するに、買い替えが必要なタイミングは大きく2つのケースが挙げられます。1:OSのアップデート対象外になった時
できる限り機種変更すべきタイミングの1つとなるのは、使っているiPhoneがOSアップデートの対象外となった時です。OSのアップデートができなくなれば新しい機能が利用できなくなるのはもちろんのこと、将来的にアプリが古いOSへの対応をしなくなることで、利用できるアプリが減少してしまうことも考えられます。
そして何より、OSのアップデートがなされなくなれば、セキュリティー面で問題が生じやすくなってしまいます。AppleはOSアップデートが終了した後の機種にも、別途セキュリティーアップデートを提供することが多いのですが、それもいつまで継続するのか保証があるわけではありません。OSのアップデート対象から外れた機種は早めに買い替えるべきなのです。
ちなみに2025年の最新OS「iOS 26」の場合、アップデート対象機種は「iPhone 11」シリーズ以降とされています。 それゆえiPhone 11シリーズの1つ前の機種となる「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」、あるいはそれ以前に発売された機種を持っている人は、可能な限り2025年中に、OSアップデート可能なiPhone 11シリーズ以降の機種に買い替えることを検討すべきでしょう。 2:新機能を使いたい時
Appleが提供する新機能を使いたいと思った時も、買い替えサインの1つになるでしょう。OSやカメラに関する進化は少なくなりましたが、それでもiPhoneは毎年何らかの機能進化を遂げているだけに、それらが必要と感じた時に買い替えるのもよいでしょう。
ここ最近の機能で、その代表例となっているのがAppleのAI関連機能「Apple Intelligence」ではないでしょうか。Appleは今後、Apple Intelligenceを強化してiPhoneの使い勝手を向上させることに力を入れる方針を示していますが、Apple Intelligenceは「iPhone 15 Pro」シリーズ、もしくは「iPhone 16」シリーズ以降の機種でしか利用できません。対象外の機種を利用しているなら、必然的にApple Intelligence対応機種への買い替えが求められるわけです。

iPhoneをはじめとしたApple製品で利用できる「Apple Intelligence」だが、iPhoneで利用できるのは「iPhone 15 Pro」シリーズと「iPhone 16」シリーズ以降となる
紛失・故障時は買い替えより補償を優先すべき
一方で慎重な判断が必要なのが、iPhoneを紛失したり、故障したりした時です。紛失・故障したiPhoneはそもそも利用できませんし、「画面が割れている」「バッテリーが持たない」「ディスプレイに線が入っている」など、使えてはいるけれど何らかの不具合が生じている状態のiPhoneも、使い勝手も悪いだけでなくいずれ完全に故障してしまう可能性があることから、そのタイミングで買い替えを考える人も多いことでしょう。ただ使っているiPhoneの性能に不満がなく、しかも「AppleCare+」など何らかの補償プログラムに入っているのであれば、まずは補償を使っての修理や交換を考慮すべきです。とりわけ携帯各社の端末購入プログラムを使って購入した場合、将来的に端末を返却できなければ残金を免除できず、損をしてしまう可能性が高いだけに、買い替えの前にまずは補償の活用を考えましょう。

アップルのWebサイトより。「AppleCare+」のような補償プログラムに加入していれば、iPhoneの故障・紛失時も安価な料金で修理や交換ができるので、加入しているならまずはそちらの利用を検討したい
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