
自営業を営みながらインフレ対策と将来の旅行資金づくりを目的に投資を始めました(画像:PIXTA)
今回は、関西在住の「ちろ」さん(51歳)。自営業を営みながら、夫(50歳)と共に暮らし、インフレ対策と将来の旅行資金づくりを目的に投資を始めました。
■プロフィール
ペンネーム:ちろさん
年齢:51歳
性別:女性
家族構成:夫(50歳)
居住:関西(賃貸)
職業:自営業・自由業
年収:本人300万円、配偶者800万円
■資産と投資状況
現金・預金:3000万円
リスク資産:300万円
- 投資信託:100万円
- 日本株:100万円
- 国債:100万円
毎月の積立:3万円
300万円を運用!情報源はSNSや書籍などから幅広く収集
ちろさんが投資を始めたのは2022年。目的は「インフレ対策」と「旅行資金を貯めること」でした。貯蓄のうち300万円をリスク資産に振り分け、長期目線で無理のない範囲で運用しています。投資スタイルは「長期投資」です。日々マーケットを確認しながらも、「無理のない余剰資金で投資を行う」ことを徹底。情報源はSNSや書籍などから幅広く収集しているといいます。
具体的には、投資信託や日本株、国債をバランスよく組み合わせているそう。かつてソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)にも挑戦したそうですが、現在は「失敗してもいい範囲で投資する」という考え方を大切にしています。
投資を通じて得た変化は「世の中の動きに関心を持つようになったこと」。株価の大幅下落には不安を感じるものの、投資経験を重ねる中でお金の知識やリスク感覚も養われているとのことでした。
専門家への質問
最後に、ちろさんは専門家にこう問い掛けています。「インフレ対策で外貨預金を始めたいと考えているのですが、おすすめの外貨を教えてほしいです」
今回の「ちろ」さんからの質問に、ファイナンシャルプランナーの舟本美子さんが回答します!
ファイナンシャルプランナーの舟本美子さんからのアドバイス
ちろさんは、まず現金・預金で3000万円という大きな安全資産を確保したうえで、300万円をリスク資産として投資に回されています。このように「生活基盤を守りながら、余裕資金だけを投資に充てる」という姿勢は、投資の基本であり非常に堅実です。また、投資を通じて「世の中の動きに関心を持つようになった」との変化は、経済や為替の流れを日常的に意識できるようになったということ。これは投資判断だけでなく、今後のライフプラン全体を考えるうえでも大きな力になりますね。
さらに、これまでに投資信託や株式、国債など複数の商品を少額ずつ経験されている点も強みです。大きくリスクを取るのではなく「まず試してみて学ぶ」という積み重ね方は、これから外貨預金のような新しい選択肢を検討する際にも生きてくるでしょう。
インフレ対策としてのおすすめ外貨は?
外貨預金としてまず検討したいのは、やはり世界の基軸通貨である「米ドル」です。日本円に比べて金利が高めで、円安局面では為替差益が期待できます。インフレ対策や将来の旅行資金づくりには相性がよいでしょう。ただし、為替レートの変動リスクは必ず伴います。円高に振れると預入額を円換算したときに元本割れになる可能性があるため、「高利回りだから安心」とは言い切れません。実際に始める際には、為替手数料が低い金融機関を選ぶこと、そして外貨預金が預金保険制度の対象外である点も理解しておくことが重要です。さらに、資産の一部(全体の5~10%程度)を目安に無理のない範囲で外貨を持つと安心です。まずは少額で米ドルを試し、為替の動きや利息がどのくらい円に影響するかを体感するとよいかもしれません。
米ドルの外貨預金はインフレ対策の一助になります。旅行など具体的な使い道の時期を意識して、無理なく長期的に取り入れるようにしましょう。
教えてくれたのは……
舟本 美子さん
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。保護猫たちと暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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※記事の内容はあくまで個人の体験談および専門家の一般的な見解であり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。
※投資には元本割れを含むリスクがあり、将来の成果を保証するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。