Q. 投資を始めてから、何年で配当だけで暮らせるようになりましたか?
「投資を始めて何年くらいで、配当だけで生活できるようになりましたか? 私は投資歴8年くらいで、個別株の配当金が年間40万円、投資信託からの分配金が年間140万円(今年の見込み)です。まだまだ配当金だけでは、暮らせそうにはありません」(ゆあまるみさん/38歳/薬剤師)A. 「投資を始めて40年以上になりますが、配当金だけで生活するのは難しいですね」(桐谷さん)
投資を始めてから41年になりますが、正直なところ、配当金だけで暮らすのはなかなか難しいものです。最近は配当金を増やす企業も増えてきましたが、私が株式投資を始めた頃は、ちょうどバブル期で配当利回りが平均して1%もない時代でした。株主優待も今のように魅力的なものは少なかったですね。ですから、現在でも配当金だけで生活するのは現実的には厳しいと思います。例えば、配当利回りが3%以上あれば「高配当」と言われますが、1億円分株を保有しても年間300万円程度です。これでは、なかなか生活するのは難しいのではないでしょうか。
ただし、配当と株主優待を組み合わせれば話は変わってきます。優待株に分散投資をして5000万円ほどを優待株に分散投資していて、さらに持ち家があれば、暮らしていける可能性はあると思います。ただ、アパートなどを借りている場合は、家賃が高くなってきているので、少し厳しいかもしれませんね……。
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教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。