All About編集部は2025年7月16日~17日にかけて、全国20~60代の男女250人を対象に「京都市11区のイメージ」に関するアンケート調査を実施。その結果をランキング形式で紹介するとともに、All About「飛行機の旅」ガイドで関西出身・在住のシカマアキさんに京都の「高級住宅地」について聞いてみました。
2位:東山区/57票
2位は東山区でした。東山区は京都市の中心よりやや東に位置し、八坂神社、清水寺、祇園といった観光名所があるエリアです。景観条例によって再開発が制限されている地域もあり、伝統的な町家風の建物も多く残っています。街並みが守られ、京都らしい住宅も多いことから、「高級住宅地」として評価される方が多いようです。回答者からは「観光地でありながら品がある、名家が多い」(20代女性/京都府)、「昔ながらの景観が保たれていて高級感があるから」(30代女性/東京都)、「お金持ちの別荘が多く、大きなお屋敷がいっぱいある」(60代男性/大阪府)などのコメントが寄せられていました。
1位:左京区/58票
1位は左京区でした。京都市の北東に位置する左京区は、下鴨神社や銀閣寺を擁する緑豊かな地域です。このエリアにある「南禅寺界隈」と呼ばれる地区は、明治時代以降、政府要人や実業家の別荘が立ち並び、現在も「田園調布や芦屋」を凌ぐ高級住宅地として知られています。また、下鴨周辺にも閑静な住宅地が広がるため、高い評価につながったようです。回答者からは「豪華な邸宅や別荘が立ち並ぶ、京都府内でも地価が高い地域」(40代男性/山形県)、「南禅寺や下鴨など由緒ある住宅地が多く、地価も高く富裕層の邸宅が集まるためです」(50代女性/兵庫県)、「南禅寺付近には昔から多くの別荘がある」(50代男性/兵庫県)などのコメントが寄せられていました。
>【全結果を見る】 京都市11区で「高級住宅地」だと思うエリア
関西に詳しいシカマアキさん「著名人や学者が昔から好んで住むエリア」
京都市内は、中心部から少し離れたエリアに有名な寺社などの人気観光地が点在しており、その道中で見かける豪邸や高級マンション、京町家風の戸建てなどから「高級」というイメージを抱くのでしょう。実際、1位の「左京区」には、平安神宮、下鴨神社、南禅寺などあるほか高級料亭や文化機関なども多く、著名人や学者が昔から好んで住んできたエリアです。
また、2位の「東山区」は左京区に隣接しており、いずれも四条烏丸や河原町などへの交通アクセスが良好です。一方、近年のインバウンド(訪日外国人旅行者)人気により、路線バスが観光客で満員になって乗れなかったり、閑静な雰囲気が賑やかになったりするなど、「観光公害」にも見舞われているとの報道も見受けられます。
【シカマアキ プロフィール】
大阪市出身。関西学院大学社会学部卒業後、読売新聞の記者として約7年、さまざまな取材活動に携わる。その後、国内外で雑誌やWebなど向けに取材、執筆、撮影。主なジャンルは、旅行、飛行機・空港、お土産、グルメなど。ニコンカレッジ講師をはじめ、空港や旅行会社などでのセミナーで講演活動も行う。
<調査概要>
調査期間:22025年7月16日~17日
調査方法:インターネット調査
回答者属性:全国20~60代の男女250人(20代:63人、30代:76人、40代:63人、50代:36人、60代:11人、70代:1人)
※回答者のコメントは原文ママ