<目次>
夫の本音1.「子どもに会えなくなるのがイヤだから」
夫婦間に子どもがいる場合、離婚して子どもの親権が母親に渡ると父親は自由に子どもと会えなくなるというリスクを抱えます。特に幼い子どもがいる場合、「近くで成長を見守りたい」「子どもに嫌われたくない」といった感情から離婚に踏み切らないケースも少なくありません。妻への愛情は失っても、子どもへの愛情は残っているというパターンです。この場合、夫婦関係修復の鍵は「家族としての絆」になります。妻は、「夫として」期待するのではなく「父親として」の役割を尊重する姿勢を見せることで、家族という単位での再認識をうながせる可能性があります。
夫の本音2.「世間体が気になるから」
離婚はプライベートなライフイベントである一方、社会的な信用に関わってくる場合もあります。特に、家庭円満を前提に築いてきた人間関係やキャリアが、離婚によってヒビが入ることを恐れる夫も。結果的に妻への愛情はなくなっても表向き「よき夫」を維持したがる傾向が見られるものです。もしも、夫婦関係を修復させたいなら、こうした夫の「社会的な信用を守りたい」という気持ちを逆手にとるという方法もあり。「やっぱり離婚しなくてよかった」と夫に思わせるような家庭づくりをもう一度試みるチャンスと捉え、関係の再構築に取り組むことができるからです。
夫の本音3.「お金がかかるから」
財産分与や慰謝料、養育費や生活費の分担など、離婚には多くの金銭的な負担が伴います。住宅ローンや子どもの教育費などを考えて、現実的に離婚を難しいことだと感じる夫も多いでしょう。だからこそ、妻が関係修復を望むなら「経済的にも、家庭的にも、互いが安心して暮らせる落としどころはここしかない」と夫に意識させるのは得策。夫が「この妻と一緒に暮らした方が離婚するよりコスパがいい」と思えば、夫婦関係を見直すことにつながる一歩になるはずです。
夫の本音4.「面倒くさいから」
妻への愛情が冷めているにもかかわらず「話し合うのが面倒」「手続きが大変そう」といった理由で離婚を先延ばしにしている夫もいます。ここで妻が感情的になって夫に詰め寄ると、夫はさらに面倒くささを感じ、妻に対してますます背を向けることにもなりかねません。夫婦関係を見直したいなら、タイミングと温度感を冷静に見極めたうえで今後のことを話し合うのが大事。そこで「妻とは話し合いをしてもストレスがない」と夫が感じれば、向き合う姿勢も少しずつ変わってくるものです。
夫の本音5.「不倫中でも家庭は維持したいから」
意外なことに、現在不倫中の夫でも「家庭を壊す気はない」と考えるケースは珍しくはありません。一見、矛盾しているようでも、「恋愛は外で、安定は家で」というスタンスを維持したいと思う夫たちもいるのが事実。ただ、もしも不倫していても家庭を守ろうとする姿勢が夫にあるのなら、そこには修復の余地もあります。もちろん、妻の気持ちが限界を迎えているのであれば話は別ですが、そうでないなら「家族のメンバーとしての価値」を夫に再認識させることで家庭への思いが強いものになる可能性もあるのです。