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暑すぎて出発前からぐったりです…車内の温度を「すばやく下げる方法」はありますか?【専門家が解説】

猛暑の中、あまりに車内が暑くて出発前からぐったり……。車内の温度を素早く下げる方法はないのでしょうか。All About 中古車ガイドの籠島康弘さんにお聞きしました。※画像:PIXTA

All About 編集部

あまりの暑さに出発前からぐったり…… ※画像:PIXTA

あまりの暑さに出発前からぐったり…… ※画像:PIXTA

連日、燃えるような暑さが続いていますが、車内があまりにも暑すぎると感じている人は少なくないのではないでしょうか。猛暑下では車内の温度は50℃以上になることもあるといわれています。いち早く温度を下げる方法はないのか、All About 中古車ガイドの籠島康弘さんにお聞きしました。

あまりに暑くて出発する前からぐったり……

【今回の質問】
最近車の中が暑すぎて困っています。ドアを開けるともわっと熱い空気が押し寄せてきて、いざ乗り込んでもあまりに暑くて出発する前からぐったりしてしまいます。車内の温度をすぐに下げる方法はありませんか?

車内の温度を下げる方法2つ

【回答】
籠島:夏の炎天下に駐車した車内は、想像をはるかに超える高温になります。車に乗り込んだ瞬間のムッとした熱気は、不快なだけでなく、熱中症のリスクを高めることさえあります。

車内を効果的に冷やすためには、まず「熱気を外に出す」ことが最も重要です。

その方法は主に2つあります。1つは「ドアを大きく開閉して熱気を排出する方法」です。これは運転席側の窓だけを開け、助手席側のドアを数回、勢いよく開閉します。これにより、助手席側のドアが大きなうちわの役割を果たし、熱い空気が効率的に車外に押し出されます。この動作を5~10回繰り返すだけで、車内の温度は劇的に下がります。

もちろん逆に、助手席側の窓だけを開けて、運転席側のドアを数回開閉しても構いません。ただし、筆者のように、ドアの開閉を繰り返す作業が面倒だと感じる人もいるでしょう。

そこで筆者がよく利用しているのは、「すべての窓を全開にして、エアコンを外気導入で稼働させる」という方法です。

車に乗り込んだら、すぐにすべての窓を全開にします。この状態でエアコンを「外気導入」モードにし、風量を最大にして数分間稼働させるのです。同時に、車を走らせたほうが効果的です。

これにより、車内の熱気を素早く窓から排出できます。車内の温度が外気温と同程度になったら、窓を閉めてエアコンを「内気循環」モードに切り替えることで、効率よく車内を冷やすことができます。

パワーウインドウ機能付きの車なら運転席に乗り込んだら、その状態ですべて行えるので簡単だと思います。

一方で、エンジンを始動してすぐにエアコンを「最強(最低温度)」に設定しないように、注意してください。エアコンやエンジンに大きな負荷がかかるからです。まずは「熱気を外に出す」ことに集中して、エアコンの設定温度をあまり下げず、ウインドウを閉めてから温度を調整するようにしましょう。

【籠島康弘プロフィール】
ライター/エディター。リクルートの中古車情報誌『カーセンサー』編集部を経てフリーの編集&ライターに。『カーセンサー』『カーセンサーエッジ』のほか一般紙・Webでも執筆中。All About 中古車ガイド
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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