ブランド名は、「M(エム)」(MUFG、みんな/MINNA、マネー/MONEYの頭文字)と、拡がりやつながりを象徴する「@(アットマーク)」を組み合わせて「エムット」と名付けられました。

三菱UFJフィナンシャル・グループ新ブランド「エムット」発表記者会見の様子 ※All About編集部撮影
1. “みんなに使いやすい”やさしさ
エムットの大切なコンセプトの1つが、使いやすさです。6月2日にリニューアルされた「三菱UFJ銀行」のアプリは、“よく使う機能”を自由に並べ替えられるようになり、画面もシンプルで直感的に操作できるようになりました。エムットを始めるには、まずこのアプリが必要です。
ログインすると銀行口座の残高だけでなく、「三菱UFJカード」や「三菱UFJ eスマート証券」の利用状況も確認できます。また、MUFGとリクルートで共同開発したQRコード決済「COIN+(コインプラス)」も連携される予定(2025年夏)で、日常の買い物や個人間での送金もアプリ1つで完結するようになります。
多くの銀行アプリでは決済機能の連携が限定的で、キャッシュレス時代のユーザーからすれば不便なのも事実です。今回のリニューアルによって、アプリをまたぐことなく支払いに利用できるようになれば、日常的なお金のやりとりがグッと身近になるのではないでしょうか。
2. “暮らしに寄りそう”やさしさ
毎日の買い物や支払いが、自然とお得になるよう工夫されているのもエムットの特長です。例えば、「三菱UFJカード」(クレジットカード)のポイント制度は、対象店舗での還元率が5.5%→7%にアップし、加盟店が最大30ブランドに拡大されたことで、より使いやすくお得になりました。
新しく登場した「ポイントアッププログラム」の条件を達成すれば、対象店舗での還元率は7%から最大20%にアップすることも可能です。コンビニやスーパーでの買い物、サブスクの支払い、アプリやインターネットバンキングのログインなど、日常のちょっとしたアクションで無理なくポイントアップを狙えます。

三菱UFJフィナンシャル・グループ新ブランド「エムット」発表記者会見の様子 ※All About編集部撮影
「え、カードアプリでポイントを使えないの?」と思うかもしれませんが、こうした機能も今後は“ひとつながり”の体験に近づいていくはずです。少しずつ広がっていくエムットの仕組みに注目したいですね。
3. “人生に寄り添う”やさしさ
さらにエムットは、今現在の利便性やお得さにとどまらず、資産形成や相続といった将来のお金にも目を向けています。例えば、2025年4月から三菱UFJカードによるクレカ積立が可能となった「三菱UFJ eスマート証券」や、ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」との連携により、資産形成を始めたい人へのサポートも強化されています。
将来的には、AIによるコンシェルジュ機能の導入や、離れて暮らす家族と資産状況を共有しやすい仕組みも構想されています。

三菱UFJフィナンシャル・グループ新ブランド「エムット」発表記者会見の様子 ※All About編集部撮影
つながることで生まれる、やさしさのかたち
MUFGがスタートする「エムット」は、単なる新サービスではありません。銀行・クレジットカード・証券など、これまでバラバラだったお金のサービスを1つにまとめ、日々の暮らしと未来の安心をつなげようとする取り組みです。今後どんなサービスが加わっていくのか、日常のお金の悩みをどう助けてくれるのか――やさしい金融サービスとしての進化に注目です。