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メモリ増設でパソコンが快適に動く理由(2ページ目)

最近のパソコンでは、メモリについてそれほど多くを語られることがありませんが、実は性能を測る上で非常に重要な部品の一つです。今回はカタログに記載されている情報から読み取れる性能について紹介します。

内川 功一朗

執筆者:内川 功一朗

パソコンガイド

メモリが足りない場合は増設しよう

メモリが不足する場合、メモリの容量を増やすことで対応できます。メモリ増設が出来るかどうかについては、カタログにある最大メモリの数値を確認しましょう。

お勧めの増設方法は、全く同じメモリを2つ使っての増設。これはデュアルチャネルと呼ばれる方法で、2つのメモリに同時にアクセスを行う方法です。理論上メモリへのアクセス速度が2倍になるので、より高速なデータの読み出しが可能になります。増設する際には、全く同じメモリを2つ使ってデュアルチャネル化してしまいましょう。
同じメモリを使う

同じメモリを使うと高速化できる


なお、既に使っているメモリと全く同じものが手に入るなら追加するだけで良いのですが、手に入らない場合はメモリを全て交換しないとデュアルチャネル化できないときがあるので、注意が必要です。また、ネットブックについては先に取り上げたように増設が出来ないことが多いため、この方法は使えないと考えた方が良いでしょう。


メモリを使い切るには、64bit OSが必要

せっかくメモリを4GBに増設しても、実は3GB強しか使えない場合があります。Windowsパソコンでは通常、32bit OSと呼ばれるOSを使っています。このOSでは最大で3GB強しか使えないため、4GB全てを使い切れないのです。

ただし先に挙げたデュアルチャネル化するには全く同じサイズのメモリが必要になるため、結果的に4GBまでの増設をお勧めすることになってしまうのです。

ちなみにSONYのVAIOシリーズなどで採用されている64bit OSでは、4GBのメモリを全て活用できています。ただし32bit OS用に作成されたソフトの一部に動作不良が起きる可能性があるため、古いソフトを使っている方は新しいソフトに買い換えるなどの手間がかかります。
SONYのVAIOは64ビット化されている

SONYのVAIOは64ビット化されている


なお、32bit OSで余ったメモリの活用方法としてハードディスク代わりに使うRAMディスク化という方法があります。こちらはメモリの一部をハードディスクとして使う方法ですが、動作不安定になる可能性がある事と、設定方法が難しいためあまりお勧めできません。
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