今回は、妻の立場から夫による「裏切りLINE」の対応策について解説していきます。
世間ではなく自分自身で「関係修復」か「離婚」かを決める
自分の夫が明らかに浮気や不倫をしていると分かるLINEをしていた場合、妻のダメージは言葉に表せないほど大きいでしょう。「夫に裏切られた……」「相手の女性のことが許せない!」「子どももいるのに無責任!」といった激しい感情もあるのは当然のこと。「夫への愛情はあるので別れたくはない」「子どものことを考えたら離婚は避けたい」などと、これまでの結婚生活や今後のことを考えたら、すぐに離婚するわけにはいかない事情も理解できます。あるいは「夫や相手の女性の思い通りにはさせない」と離婚を拒むケースも実際にはよくあることです。
大切なのは、世間やまわりの人たちの意見ではなく、妻が自分自身で離婚するのか夫婦関係を修復するのかを決めること。夫への愛情や経済的なこと、子どものことを含めた将来のことなどあらゆる角度から、起こった事実と自分の気持ちに向き合って冷静に決断することです。
「裏切りLINE」発覚から修復への3ステップ
夫のことをこれからも必要だと思い、「もう一度、夫婦関係をやり直そう」と決めたらなら、すべきことがあります。Step1. 戦略的に静観する
「裏切りLINE」が発覚した瞬間、怒りや悲しみから夫を責め立ててしまいたくなるのは仕方がないこと。ですが、ここで感情で動くと相手の防御する気持ちが先に立ち、夫による身勝手な言い訳をきっかけに夫婦間で罵り合いに発展することも少なくありません。
夫婦関係をやり直すと決めたのであれば、感情的な言葉をぶつけそうになる気持ちはぐっとこらえ、冷静になりましょう。それは「我慢」ではなく「戦略的な静観」です。
Step2.「責める」より「問いかける」
「裏切りLINE」について責めたところで、多くの夫は逆ギレか沈黙を決めこみます。離婚をしないという選択したなら、夫には「責める」より「問いかける」ほうがベスト。
「LINEを見てしまったことはごめんなさい。でも、私は夫婦としてあなたと関係を続けたいと思っています」「あなたが今、何を思い、どうしたいのかをちゃんと聞きたいの」
というように問いかけ、大人の女性として誠実な態度で対話を求めることで、夫の心に「やっぱりこの人を失うわけにはいかない」という気づきを芽生えさせるアプローチをします。嫉妬や束縛をするのではなく、浮気相手や不倫相手という「強盗」から家庭を守るつもりで穏やかに夫に接しましょう。
Step3. 子どもに納得してもらう
父親の浮気や不倫を理解できる年齢の子どもがいる場合、母親が夫婦関係を修復することに対し、反対されたり嫌悪されたりするケースがあります。
「あんなにひどいことをしたお父さんなのに、どうしてお母さんは別れないの?」「離婚しないなんて信じられない!」というように、夫婦関係を継続していくことに子どもが抵抗を感じている場合です。こんなときは、母親は子どもと話し合う姿勢が大切です。
「これまでもこれからも私たちが暮らしていかれるのはお父さんのおかげもあるよね。でも今回、お父さんはちょっと間違えてしまったみたい。誰でも間違いはあると思うから、今度だけは一緒に許してあげようよ」
というように、父親の存在が今後も家族にとって必要だということを本気で伝え、子どもに納得してもらいましょう。
以上のことが、「裏切りLINE」のやり取り発覚後、夫婦関係を修復する際、はじめに必要なステップです。
「裏切りLINE」は静かに保存しておく
ちなみに 「裏切りLINE」のやり取りの画面のスクリーンショットを保存してある場合でも、修復を希望するならそれを夫に突きつけて「これって、どういうこと?」と詰め寄るのは逆効果。証拠は「盾」であって、「剣」にしてはいけません。スクショは、いざというときの交渉材料や保険として、静かに保存したままにしておくことをおすすめします。肝心なのは、感情ではなく目的にしたがって行動すること。もしも「夫とは離婚しない」と
決めたなら、修復に向けて冷静に穏やかに、妻として心を強くもって進んでいきましょう。