年金・老後のお金クリニック

パート年収120万円の60代主婦です。毎月、給与から社会保険料はいくら引かれますか?【2025年度】

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、60代のパートで働く人の給与から引かれる社会保険料についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

All About 編集部

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、60代のパートで働く人の給与から引かれる社会保険料についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:パート年収120万円の60代主婦です。毎月、給与から社会保険料はいくら引かれますか?

「パート年収が120万円ほどの60代の主婦です。毎月、給与から社会保険料はいくら引かれますか?」(Jさん)
毎月の給与から引かれる社会保険料は?

毎月の給与から引かれる社会保険料は?

A:給与から引かれる社会保険料は月額1万4602円です

まず、社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料、介護保険料)は、加入している社会保険の保険料額表によって、標準報酬月額(毎月の給与を一定の金額幅で区切った額のこと)の等級ごとに設定されています。

例えば、協会けんぽ(2025年(令和7年)度保険料額表(東京都))では、健康保険料率11.5%(介護保険料を含む)、厚生年金保険料率18.3%を標準報酬月額に掛けた保険料額が決められています。給与から天引きされる社会保険料は、厚生年金保険料、健康保険料、40歳以上は介護保険料を合算して天引きされます。

相談者の年齢は、60歳と仮定します。パート年収が120万円とのことですので、12カ月で割って月収にすると10万円になります。そこで協会けんぽの保険料額表を参考すると、標準報酬月額は9万8000円(報酬月額9万3000~10万1000円)の等級に該当します。健康保険料は1万1270円で本人負担分は半分の5635円(介護保険料含む・1円未満四捨五入)となり、厚生年金保険料は1万7934円で本人の負担は半分の8967円となります。

つまり、相談者の毎月の給与から天引きされる社会保険料は、5635円(健康保険料と介護保険料)+8967円(厚生年金保険料)=1万4602円です。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
 
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