年金・老後のお金クリニック

過去5年ほど国民年金保険料を支払っていません。私の年金は、将来どのぐらい減ってしまうのでしょうか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金保険料を払わなかった場合の減額についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金保険料を払わなかった場合の減額についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:過去5年ほど国民年金保険料を支払っていません。私の年金は、将来どのぐらい減ってしまうのでしょうか?

「職が安定せず、過去5年ほど国民年金保険料を支払っていませんでした。私の年金は、将来どのぐらい減ってしまうのでしょうか?」(50代男性)
年金は、将来どのぐらい減ってしまうの?

年金は、将来どのぐらい減ってしまうの?

A:令和7年度の老齢基礎年金の満額と比べると、年額で10万3900円ほど減ります

国民年金保険料は、20歳以上60歳になるまで、合計480カ月支払います。480カ月の全期間、国民年金保険料を納めると、65歳から老齢基礎年金の満額83万1700円(令和7年度、新規裁定者)を受給できます。また、会社員や公務員など、厚生年金保険の被保険者期間があって、老齢基礎年金を受け取るのに必要な資格期間を満たした人は、65歳になったときに、老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金を受給できます。

仮に、相談者には、厚生年金保険の被保険者期間はなく、20歳から60歳になるまで国民年金の第1号被保険者であり、国民年金の納付期間(480カ月)のうち、5年間(60カ月)のみ国民年金保険料を支払っていなかった場合として、受給できる老齢基礎年金を計算してみます。

●計算式
83万1700円×(480カ月-60カ月)/480カ月=72万7734円(年額)

したがって年額72万7734円が受け取れるため、令和7年度の老齢基礎年金の満額と比べると、年額で10万3900円ほど少なくなります。

もし、相談者が国民年金保険料の免除・猶予申請をしていた場合は、後から納付(追納)することにより、老齢基礎年金の年金額を増やせます。追納が承認された月の前10年以内であれば、未払い国民年金保険料を支払えます。

今回は、厚生年金保険の加入については全く考慮していません。年金は、貯蓄と異なり、生きている間ずっと受け取れます。年金額を少しでも増やせると、安定した老後資金になりますよ。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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