象の鼻パーク誕生! 横浜開港の歴史が公園に

象の鼻パーク
2009年6月2日、横浜開港150周年となる日にオープンした「象の鼻パーク」
開港150周年を迎えた2009年6月2日、横浜に新たなスポットが誕生しました! その名は「象の鼻パーク」。なぜ象の鼻というネーミングなのか? それは横浜開港の歴史と深い関係があるのです。オープンしたての新名所を歩き回ってみました。

新たなビュースポット・象の鼻パーク

「象の鼻パーク」は、大さん橋国際客船ターミナルから横にのびる防波堤を含む、約3.3haの公園(港湾緑地)。イベント広場やカフェ&ギャラリーを備えた休憩所があります。

そもそも象の鼻というのは防波堤の形が由来となっています。歴史をさかのぼること150年。横浜開港にあたり、2本の突堤(波止場)が造られました。そこで荷物を降ろす際に波の影響を避けるため、明治の初期に東側の突堤を弓なりに延長しました。この形から「象の鼻」と呼ばれるようになりました。

その後は、大さん橋や新港ふ頭などが完成、港としての主役を譲ることになりましたが、象の鼻地区は船だまりとして利用され、東西上屋倉庫などがありました。2006年に再整備が決定、2009年に象の鼻パークとしてオープンしました。どんな施設があるのか、ご紹介します。

■横浜港を一望できる「開港の丘」
芝生が広がる緑の広場です。段々畑のようになっていて、横浜港を一望できます。一列に並んでいる石は、往時の護岸で使われていた歴史的な石です。ベンチ代わりに座ることができます。
開港の丘
横浜港が一望できる芝生の広場「開港の丘」

開港の丘
開港の丘の一角には「象の鼻テラス」があります
■象にまつわるメニューがある「象の鼻テラス」
象の鼻テラスのコスチューム
スタッフのコスチュームは、「ミナ ペルホネン」デザイナー皆川 明氏がデザインしたもの
開港の丘の一角にある休憩所。2階部分は、象の鼻パークが見渡せる展望台になっています。象の鼻テラスには、現代アートなどが展示される多目的スペースと象の鼻カフェ、トイレがあります。
・象の鼻テラス営業時間:9:00~17:00
※季節やイベントなどにより閉館時間は変動
・HP:象の鼻テラス
象の鼻テラス
象の鼻カフェと多目的スペースのようす

ゾウノハナソフトクリームと横濱ドッグ
看板メニューのゾウノハナソフトクリーム(350円)と、横濱ドッグ(750円)。横濱ドッグには、横浜の野菜とウインナー、横浜生まれ・日本発のケチャップ「清水屋ケチャップ」を使用

■イベントなどができる広場「開港波止場」
日本大通りから港を感じることができる、開放的な広場。昼はモニュメント、夜は照明施設となる「スクリーンパネル」が並びます。
開港波止場のスクリーンパネル
スクリーンパネルは、弧を描くように配置されています

開港波止場のスクリーンパネル
左:スクリーンパネルの側面には、みなとを造った偉人たちの紹介が書かれています 右:夜にはスクリーンパネルが点灯。時間によって電球色(日没~20:00)・薄紫(20:00~22:00)・青(22:00~日の出)に色が変化します。また毎正時の5分間に照明が変化するようすが楽しめます

■横浜開港150年の歴史を体感できる「遺溝」
象の鼻パークの遺溝
遺溝のひとつ、明治時代に整備された鉄軌道と転車台。船からおろした荷物を倉庫に運ぶために使われたもの
象の鼻パークには、港の歴史が感じられる「遺溝」が3ヵ所ありますので、ぜひご覧ください。併せて、10ヵ所ある解説板もご覧いただくと、より象の鼻地区についてわかります。

象の鼻パーク
濃グレーの部分は、開港時に整備された直線の防波堤の形(解説板の赤い部分)を表しています

■明治時代の波止場を再現「象の鼻防波堤」
明治時代のころの「象の鼻」の形を再現したビュースポット。先端まで歩いていくことができます。
象の鼻防波堤
「象の鼻」と呼ばれる所以となった防波堤。先端に向かって弧を描いています

象の鼻防波堤
象の鼻防波堤に並ぶ照明は、横浜都市発展記念館に再現されている明治期のガス灯をもとに復元

象の鼻防波堤
左:リニューアル前の石積みが復元されたところも 右:海をのぞくと関東大震災で沈んだそのままの石積みが見られます

象の鼻防波堤
象の鼻防波堤に「横浜三塔」が見えるスポットが登場。
※ジャックの塔は先端しか見えませんが……

■水上バス、湾内遊覧船の発着場「ピア象の鼻」
ピア象の鼻
ピア象の鼻からは、水上バス、湾内遊覧船が発着
ピア象の鼻には、小型観光船や業務小型船などが係留されています。水上バス、湾内遊覧船の発着場にもなります。
【水上バス、湾内遊覧船についてはこちら】
京浜フェリーボート
リザーブドクルーズ


■9月27日(日)まで! 開国博Y150「象の鼻会場」
象の鼻パーク内には、2009年9月27日(日)まで、開国博Y150 ベイサイドエリア周遊会場のひとつ「象の鼻会場」として、「黒船トリックアート」と「明後日朝顔灯台」が展示されています。

「黒船トリックアート」は、世界的トリックアート・アーティストであるカート・ウェナー氏の作品で、タテ12m、ヨコ6mの大きさのトリックアートです。片方の目を閉じてみると、黒船と呼ばれた「サスケハナ号」が立体的に見えます。

もうひとつの「明後日朝顔灯台」は、日比野克彦氏の作品。灯台の根元にアサガオが植えてあり、成長すると灯台にアサガオの花が咲く、というものです。8月5日(水)からは「灯台アートワーク」も開催される予定です。
開国博Y150「象の鼻会場」
左:開港の丘の海側にある「黒船トリックアート」 右:開港の丘の頂上にある「明後日朝顔灯台」

横浜開港150周年を記念してオープンした「象の鼻パーク」。昼と夜とでは違う景色が楽しめますので、ぜひ散策してみてください。

象の鼻パーク
住所:横浜市中区海岸通
問い合わせ:大さん橋ふ頭事務所 TEL045-211-2301
※入場無料、24時間出入り可能(象の鼻テラスを除く)
アクセス:みなとみらい線 日本大通り駅より徒歩約5分