実は、どの銀行を選ぶかによって、もらえる利息に大きな差が出ることがあります。例えば、100万円を1年間預けた場合、ゆうちょ銀行とネット銀行では、受け取れる利息が最大で8倍違うことも。今回は、ネット銀行とゆうちょ銀行の定期預金の金利を比べて、どれくらい差があるのか確認してみましょう。
ゆうちょ銀行の定期貯金に100万円を預けた場合の利息を計算
ゆうちょ銀行の定期貯金は、預入期間を1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれかに指定することができます。その際、預入期間によって金利の計算方法が異なります。もし預入期間が3年未満であれば「単利」となり、3年、4年、5年であれば「半年複利」で計算します。
●仮にゆうちょ銀行の定期貯金に1年間預け入れした場合、金利「年0.125%」の利息は?
100万円を1年間預けた場合、満期時にもらえる利息は「1250円」となります。受け取った利息からは、税率20.315%分の「253円」が差し引かれます。
税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。そのため、1年後にもらえる税引き後の利息は「1250円-253円=997円」となります。
参照:ゆうちょ銀行 | 金利一覧
ネット銀行の定期預金に100万円を預けた場合の利息を計算
ネット銀行は、専用のATM・店舗を設けておらず、通常の銀行よりも人件費などの経費が少なく済むこともあり高い金利を提供することができます。今回は、オリックス銀行とSBJ銀行の定期預金の利息についてみてみましょう。●オリックス銀行の「新規口座開設者限定」のeダイレクト定期預金に1年間預け入れした場合、金利「年1.0%」の利息は?
オリックス銀行には、インターネット専用定期預金「eダイレクト預金」という商品があり、すでに口座を持っている方と新規口座開設をする方で適用される金利が異なります。
仮に「新規口座開設者限定」の「eダイレクト定期預金優遇金利プログラム」に1年間預けるとしたら、金利は「年1.0%」になります。100万円預けた場合、満期時にもらえる利息は「1万円」です。
ここから、所得税などの税金「2031円」が差し引かれますので、税引き後の利息は「1万円-2031円=7969円」となります。
参照:新規口座開設者限定 eダイレクト定期預金 優遇金利プログラム | オリックス銀行
●SBJ銀行の「ミリオくん(100万円上限定期預金)」に1年間預け入れした場合、金利「年0.6%」の利息は?
SBJ銀行の「ミリオくん(100万円上限定期預金)」も、金利が高く人気です。
仮に100万円を1年間預けた場合であれば、金利は「年0.6%」です。
満期時にもらえる利息は「6000円」です。ここから、所得税などの税金「1218円」が差し引かれますので、税引き後の利息は「6000円-1218円=4782円」となります。
SBJ銀行では、プロゴルファー「宋永漢(ソン・ヨンハン)」選手の活躍に応じて追加利率が付与されるというユニークな期間限定の商品もあり、その場合の1年ものの定期預金は「最大1.30%」。興味のある方は、以下でチェックしてみるとよいでしょう。
参照:ミリオくん(100万円上限定期預金)|SBJ銀行
参照:スポーツ選手応援定期預金2025|SBJ銀行
ネット銀行とゆうちょ銀行を比較すると、1年後の受取利息額に最大8倍もの差?
以上のように、ゆうちょ銀行の定期貯金に預け入れると1年後にもらえる利息は997円、オリックス銀行に預け入れると7969円ですから、受取額に8倍もの差があることが分かります。定期預金に預け入れる際には、金利を比較してより高い利息をもらえる金融機関を選ぶといいでしょう。もし、定期預金を途中解約した場合は、当初の金利ではなく「中途解約利率(期日前解約利率)」が適用となり、当初よりも金利が低くなることがあります。銀行によって条件が異なるため、預け入れ前にきちんと確認するようにしましょう。