株主優待

Yahoo!ファイナンス 人気ランキングからプロが厳選! 注目の「2月権利確定の株主優待銘柄」は?

Yahoo!ファイナンスの「株主優待人気ランキング」の中から、「2月に権利確定する優待銘柄で、特に注目したほうがいい」という銘柄を3つ、日本株に詳しい金融文筆家の田代昌之さんに厳選していただきました。

執筆者:All About 編集部

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株を買うと優待品がもらえる「株主優待」の制度。珍しい商品や家計の一助になるような商品が優待品として提供されることもあり、根強い人気があります。株主優待制度を導入している企業は約1500社ありますが、一体どの銘柄を選べばいいのでしょうか?

今回は、Yahoo!ファイナンスの「株主優待人気ランキング」の中から、「2月に権利確定する優待銘柄で、特に注目したほうがいい」という銘柄を3つ、日本株に詳しい金融文筆家の田代昌之さんに厳選していただきました。

1:クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>

最初に紹介するのはレストランや居酒屋、フードコートなどの飲食店を運営しているクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>です。同社が運営している飲食店には、海鮮居酒屋「磯丸水産」、鶏料理屋「鳥良商店」、スイーツ専門店「デザート王国」などがあります。この優待は、同社グループが運営する店舗で使える「株主様優待券」で、100株以上保有していれば受け取ることができます(400株以上で継続保有すれば追加贈呈もあります)。

同社は多種多様な飲食店をチェーン展開していて、多くの系列店で優待券を使用できることから、田代さんは「優待銘柄の王道ともいえる銘柄」と評しています。

実際に、All Aboutの読者からも「近くのフードコートのクレープ屋さんで使える」(女性・41歳・埼玉県)、「優待を消費するための旅行を実施し、クリエイト・レストランツ・ホールディングスの食事券でジェラートや高級中華を食べた」(女性・39歳・新潟県)、「地方のショッピングモールに入っている店舗が多いので、地方在住者でも活用できる」(女性・59歳・茨城県)、「休日のランチに使っています。特に『ふうふや』はとても安いので、たまに使い切れません」(女性・57歳・大阪府)などの声が寄せられました。

そんなクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の見通しについて、田代さんは、「訪日客数の増加が追い風となり、既存店売上高が右肩上がりで好業績を継続しています。さらに今後、脱デフレの流れが強く意識されれば、日本の個人消費拡大に対する期待も強まるかもしれません。外国人と日本人の消費拡大が、同社業績のけん引役となる展開に期待します」としています。
優待銘柄の概要

「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」優待の概要 

※権利確定日の株主名簿に、400株以上の保有を同一株主番号で連続して3回以上記録または記載されている株主。

※使える店舗例
磯丸水産、鳥良商店、サンジェルマン、からあげセンター、しゃぶ菜、デザート王国、かごの屋、つけめんTETSU、やさい家めいなど

2:高島屋<8233>

次に紹介するのは、国内外で百貨店など商業施設を展開する「高島屋<8233>」です。こちらの優待は「株主優待カード」で、同社各店舗での買い物の際にこちらを利用すると、利用限度額内であれば10%が割引されます。

・対象外となる商品や店舗・ブランドがある
・クレジットカードでの支払いがタカシマヤカードなどに限られる

といった注意点はありますが、幅広い買い物に使えるのが特徴です。

All Aboutの読者も愛用している方が多く、「店舗が近くにあり、冠婚葬祭の贈答品に利用することがある」(女性・62歳・大阪府)、「デパ地下の商品購入で使用できる。友の会とも併用可能で、有料の催事が無料で入場できる」(男性・53歳・愛知県)、「百貨店をよく利用するので10%オフは大きいです」(女性・28歳・大阪府)といった声が寄せられています。

高島屋<8233>を注目銘柄に選定した理由を、田代さんは「訪日客数増加が高島屋の業績に直結しているだけではなく、海外事業の業績も堅調です。今後、脱デフレの意識が市場で強まれば、個人消費の伸びを期待した投資家の買いも期待できます」としています。

さらに、「時価総額が大きく、業績もしっかりしていることから、落ち着いた値動きが想定されます。中小型の小売銘柄に比べて株価の変化率(ボラティリティ)に物足りなさを感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、むしろ安心して長期投資に臨める銘柄と考えます」と、ポイントを教えてくださいました。
優待銘柄の概要

「高島屋」優待の概要

3:セブン&アイ・ホールディングス<3382>

最後に紹介するのが、「日本を代表する流通業界の雄」であるセブン&アイ・ホールディングス<3382>です。同社の優待制度は2024年に導入されたばかり。保有株式数・継続保有期間に応じて「セブン&アイ共通商品券」もしくは「国連WFPへの寄付」が選択できます。

「セブン&アイ共通商品券」は、コンビニエンスストア「セブン‐イレブン」やスーパーマーケット「イトーヨーカドー」だけでなく、アカチャンホンポやロフトなど全国の幅広い店舗で利用できるため、使い勝手のいい優待制度となっています。

そんなセブン&アイ・ホールディングスですが、カナダ企業による買収提案によって注目されています。田代さんはセブン&アイ・ホールディングスについて、注意点もあると付け加えます。

「業績の頭打ちなどを打破するため、百貨店売却など選択と集中(構造改革)を進めていましたが、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが超大型の買収に乗り出しています。同社はさまざまな防衛策を講じています。しかし、創業家によるマネジメント・バイアウト(MBO/経営陣がその企業の株式・事業を買収すること)が実施されると、株価は大きく動くかもしれませんが、上場廃止となる可能性もあります。優待や配当狙いの売買を行うには、今後の進展を見極める必要があると考えます」(田代さん)
優待銘柄の概要

「セブン&アイ・ホールディングス」優待の概要

※継続保有期間は、基準日(毎年2月末日)において、同一の株主番号で株主名簿に連続して記載された期間。
※①は一部利用できない店舗、商品・サービスあり。

●コメント:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。

※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告なく変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任でお願いします。
※投資金額には、株式購入時に必要となる証券会社の売買手数料などは含んでおりません。
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