Q:現在60歳。今から厚生年金保険料を5年納めたとしたら、年金は将来どれくらい支給されますか? 月収25万~35万円くらいです
「1964年2月生まれの60歳。今から転職して厚生年金を5年納めたとしたら、どれくらい支給されるのでしょうか? 月の収入は、25万~35万円くらいです」(みっちゃん)月収25万~35万円で、5年間厚生年金に加入すると、将来の年金はいくらもらえる?
A:60歳から65歳になるまで平均標準報酬額25万円で厚生年金保険料を納めると、毎年8万6535円増額された年金を受給できます
老齢厚生年金の受給額は、厚生年金加入期間と、加入期間中の平均的な給料等(報酬比例部分)の収入によって計算されます。老齢厚生年金の受給額(報酬比例部分)の年金額は、本来水準と従前額保障の2つの計算方法があります。毎年、この両方の計算方法で計算して、高いほうを支給することになっています。今回は従前額保障の計算式を用いて計算することにします。従前額保障の計算式は次の通りです。
・平成15年4月からの期間:平均標準報酬額(月給+賞与)×5.769/1000×平成15年4月以降の厚生年金加入期間(上記の乗率は、昭和21年4月2日以降生まれに適用)
相談者「みっちゃん」さんの月の収入は25万~35万円くらいとのことですので、60歳から平均標準報酬額25万円(賞与なし)で、60歳から65歳になるまでの5年間(60カ月)働くと仮定して計算したいと思います。
●計算式
25万円×5.769/1000×60カ月=8万6535円(年額)
このように、60歳から65歳になるまで平均標準報酬額25万円で、厚生年金保険料を納めると、年額8万6535円増額された年金を毎年受け取れることが分かります。
さらに、60歳時点で加入期間が40年に達していない人は、60歳以降に厚生年金に加入すると、加入期間に応じて、老齢厚生年金に経過的加算がつきます。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)