Q. 桐谷さんは、日々の株価の変動に振り回されることはありますか?
「半年前に新NISAで投資信託の積み立てと日本企業の個別株投資を始めたばかりの初心者です。毎日、個別株の株価を何度も確認しては、一喜一憂しています。桐谷さんは数多くの銘柄を保有していると思いますが、日々の株価の変動に対して、どのように感じていらっしゃいますか?」(ななこさん/46歳/女性)A. 「優待投資をするようになってからは、株価に過度な反応はしなくなりましたね」(桐谷さん)
株価が上がれば嬉しくなり、下がれば悲しくなるのはよくあることだと思います。私も現役の将棋棋士だった頃、バブル崩壊による株価下落に頭を抱えてしまい、重要な対局で10戦全敗したことがあります。しかも、投資のために借金していたりすると、株価が下がった時に余計に考え込んでしまい、精神的に非常に辛いです。ですから、株を買ったら株価のことはあまり考えない方がいいですね。私も年を重ねてからは、気持ちが落ち込まないように、値上がり目的の投資をやめて、優待株を中心に投資しています。優待株は、“株価が上がっても下がっても、優待がもらえればいいや”という気持ちで、できるだけ安い時に買うようにしています。
また仮に、株価が下がったとしても、“自分より高値で買っている人もいるだろうから、まだマシだ”と考えることで、過度に反応しないようにしています。
もちろん、時々優待が廃止されることもありますが、それは仕方のないことです。その代わり、大戸屋ホールディングス<2705>やクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>などのように、買った時より株価が大きく値上がりすることもありますから。
なので、できるだけたくさんの株に分散投資して、あまり一喜一憂しないようにすることが大事ではないでしょうか。
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1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。
※紹介している内容は、2024年8月1日に収録した動画から、一部抜粋して編集したものになります。掲載している内容は、収録時点のものになります。最新の情報及び詳細については、各社のHP等でご確認ください。また、内容に関しては万全を期しておりますが、情報の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではございません。投資の判断は、ご自身の責任で行うようお願いします。