Q. もし1000万円あったら、どんな優待株を買いますか?
「桐谷さんにお伺いします。もし、手元に1000万円の資金があったら、どのような優待銘柄を入れてポートフォリオを組みますか?」(52歳/男性)A. 「業種の異なる優待株をいくつか組み合わせて買いますね」(桐谷さん)
金券やクオカードがもらえたり、カタログが送られてきてその中から選べたりと、様々な優待があります。ですので、違った業種の優待株をいくつか組み合わせるのが良いと思います。例えば、衣料品関連では、バロックジャパンリミテッド<3548>という会社があり、100株で8万円くらいで購入できます。配当利回りは約4%、年に2回、同社の店舗やオンラインサイトで使える2000円分のクーポン券がもらえます。これにより、総合利回りは8%以上になります。
その他、衣料品関連ではライトオン<7445>やマックハウス<7603>なども、10万円以下で株主になれて、優待券を使って衣服を購入できます。私もこういった会社の優待で、ズボンやポロシャツなどをもらっています。
クオカードがもらえる優待では、配当と合わせて利回りが5%以上の企業もあります。このような会社の株主になり、クオカードを使って生活費を節約するのも良い方法だと思います。
あと、私が一番気に入っているのは、レストランや居酒屋などを運営しているクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の優待です。100株10万円台で、年間4000円分の食事券がもらえ、配当と合わせると総合利回りは4%以上です。
株主優待の良いところは、100株でも1000株でも同じ優待品がもらえることが多い点です。そのため、少額で株を持つほど利回りが高くなるのが、優待株の魅力です。1000万円あれば、色々な業種の優待株を組み合わせることで、人生もより楽しくなるのではないでしょうか。
※本記事で紹介している内容は、2024年8月1日に収録した動画の一部を抜粋・編集したものです。記載されている情報は収録時点のものであり、株価や優待内容などの最新情報については、各企業の公式サイトなどでご確認ください。また、内容に関しては万全を期しておりますが、情報の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではございません。投資の判断は、ご自身の責任で行うようお願いします。
【関連動画】動画でも桐谷さんのトークを視聴いただけます。ぜひご覧ください!
教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。