金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。
現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、岐阜県在住68歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:68歳女性
同居家族構成:本人、夫(68歳)、娘(38歳)、実母(94歳)
居住地:岐阜県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:700万円
現在の資産:預貯金8000万円、リスク資産2000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金45年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5637円
老齢厚生年金(厚生年金):11万3856円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金3万4900円
配偶者の年金や収入:国民年金78万円(年額)、厚生年金140万円(年額)、給与収入400万円(年額)
「年金のみで十分生活していける」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。
その理由として「夫婦の年金のみで十分生活していける」と語っています。
ひと月の支出は約「30万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「質をおとす事なく年金生活に移行できた」
年金で支出については賄えているという投稿者。
年金以外に「夫婦ともに定期的な配当収入があり、年額で私が30万円、夫が20万円」だそう。
さらには「夫は製造業の研究職。健康であり、やりがいもあり休暇も十分取れるため、定年後も毎日働いてくれている」とのこと。
年金生活においては「現役時代から贅沢な生活をしていなかった為、質をおとす事なく移行できた。外食は家族か友人とする。休日の暇つぶしにモールには出かけない」と教えてくれました。
「将来施設に入ろうと考えているが……」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「通勤に45年間1時間以上をかけ、とにかく毎日時間がなく、子育ても常に早くしなさいが口癖だった。出世よりも個人の生活をもっと大切にすれば良かった」と振り返ります。
唯一の心配事と言えば「高齢の母を自宅で面倒みているが自分達は将来施設に入ろうと考えている。それぞれの年金だけでは足らないので預金を取り崩す事になると思うと不安」とコメント。
いっぽうで「何をするにも何を買うにも躊躇せずにできる。旅行、観劇、ランチ、習い事などに誘われ毎日楽しい。休暇を取りやすくなった夫との登山や麻雀も楽しい。孫や娘に惜しみなくお金を使えるのも満足」と充実した自由時間を過ごされているようでした。
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