そこで筆者のもとに続々と寄せられた「ウチの夫構文」を一部ご紹介しましょう。
エントリー1. 「質問に質問で返す」夫
最初にご紹介するのは、深い意図もないささいな雑談であれ「質問に対して質問で」返してくる夫構文です。妻「昨日、帰りが遅かったのは、どこかに飲みに行ってたの?」
夫「君は、僕が遅かったわけを知りたいっていうこと?それはなぜ?」
妻「え……いや、別に、なぜというか、遅いと気になるじゃない?」
夫「なぜ遅いと気になるの? あと、そもそもなんで遅いと飲みに行ってるという前提になるの?」
などなど。「会話が何ひとつ進まないまま、こちらがただただ質問責めにされるので、結局、めんどくさ!となって会話をやめてしまいます」(マホさん/仮名・41歳)
エントリー2. 「議論の仕方を議論したがる」夫
続いての夫構文は、話し合いたいテーマについてではなく、話し合いの仕方についての指摘に終始するパターンです。「さっきも言ったよね」「話を整理してからしゃべってよ」「そもそも、どういう前提で話をしているの?」などが夫が繰り出す定型文です。
“話し合いたいテーマ”ではなく、“話し合いの仕方”についての指摘が多く、議論の仕方を議論することになりがちで、「いちいち会話が止まってしまい、話し合いが前に進みません」(ナナコさん/仮名・29歳)
エントリー3. 「会話の圧が強め」夫
続いては、「構文」とは違いますが、妻の話を聞く夫の態度についてです。話を聞くときに、目を合わせず“ふんふん”といった様子で耳を傾け、ときどき鼻で笑ったりするなど、独特の圧をかけてくる会話スタイル。
「話しかけた私のほうが不安になってしまう時があります。ほとんどの場合、彼の言ってることが正しいので納得できないわけでもないのですが、もうちょっとソフトに受け止めてほしいなと思います」(ヒマリさん/仮名・32歳)
夫構文と上手に話し合うコツ
「夫構文」に悩まされる妻たちは少なくないようですが、独特な会話スタイルを崩さない夫たちと上手に話し合うコツはあるのでしょうか?1つは、話し合いたい内容を先にスマホメモに書き出しておくなどして、あらかじめ「整理しておく」こと。夫からの「質問返し」に対応するうち肝心な話題からずれていく……といった事態を避けることができます。
また、自分なりの前提を述べてから質問すると「前提が違う」と突っ込まれ、肝心の質問に答えてもらえない場合もあるので、まずはストレートに聞きたいこと1点だけを聞いてみる、もしくはあらかじめ答えの選択肢をいくつか用意しておいて○×で選んでもらうなど、できる限りシンプルに会話できるように工夫してみるのも一案です。
論破が得意だけれど、会話が微妙な夫に対処することができますので、ぜひ試してみてくださいね。