All About編集部が実施したアンケート調査(※)には「節約して後悔した」エピソードが多く寄せられました。今回はその中から、スマホのケチって失敗した話を紹介すると共に、ガジェットの専門家が注意点などを解説します。
安かろう悪かろう……
スマホは充電器や画面保護フィルム、ケースなどさまざまな周辺アクセサリーがありますが、ものによっては、“安かろう悪かろう”になってしまうこともあるようです。「iPhoneのフィルムを安いのにした。直ぐに割れてしまってまた買うはめになる。性能のいい高めのフィルムの方が買い直さなくて良いのでコスパいいかも」(25歳女性/千葉県)
「スマホのガラスフィルムを普段は大型家電量販店で買っていましたが、100均にも売っているのを見て、いま使っているフィルムが少し汚れてたので買うことにしました。ただ、人にぶつかりスマホを落としたら、ガラスフィルムだけでなく、画面もひび割れして修理に5000円かかりました。安かろう悪かろうでした」(33歳女性/東京都)
「iPhoneの充電ケーブルを忘れたので、600円くらいのものを安いと思ってドラッグストアで、パッと手に取り購入。差し込む面が決まっていて、裏返しで差しても充電しない。そしてデータ通信も出来ない充電オンリーのケーブルだった。2カ月ほどで、USBの部分がグラグラして充電出来なくなり廃棄しました。しっかりパッケージの説明書きを読むことと、多少高くても有名メーカーのものを購入すれば良かったと思いました」(49歳女性/兵庫県)
「スマホケースを安いもので購入しようとしたら、結局送料のほうが高くなり元値とさほど変わらなかったこと。安いものだけがすべてではない」(27歳女性/長野県)
※回答者のコメントは原文ママです
スマホの周辺アクセサリーを選ぶ際の注意点
デザインや機能性など、スマホの周辺機器を選ぶ上で重要な項目はいくつかありますが、中でも大切なのが「信頼性」です。そしてそれを判断する際に注目したいのが、どんなメーカーなのか、という点。たとえば、大手メーカーの製品であれば、多くのユーザーの評価・レビューを確認できるため、その商品が本当に信頼に足るものなのか、事前に吟味できて安心です。
一方で、もしも聞いたことのないメーカーであれば、そのブランドの名称で検索をしてみましょう。「聞いたことがなかったけれど、その分野においては名が通っているブランドだった」というケースは少なくありません。
なお、Amazonや楽天市場などインターネット通販で購入する際は、“無名ブランド”に注意しましょう。そのブランドが販売している他の商品も確認し、口コミやレビューの内容に気を配ってください。
実際の利用者ではなく第三者にお金を支払ってレビューを集める、いわゆる「サクラ」によるコメントの可能性も考慮しましょう。「サクラチェッカー」などのサービスを利用するのも有効です。
ケチっていいところ、ケチってはいけないところ
スマホの周辺アクセサリーにおいて、コストを抑えても問題ない部分と、投資すべき部分を見極めることは重要です。特に、コストと品質のバランスを見極めたいのは、充電器やバッテリー、ケーブルといった電気製品です。
これらの品質が低いと、スマホ本体にダメージを与える可能性があり、安全性に問題が生じることもあります。充電器やモバイルバッテリーは、出火など大きな事故につながるリスクもあるので、たとえ価格が高くても、信頼できる製品を選ぶべきです。
一方、コストパフォーマンスを重視しても良いものの例としては、ケースやスタンドといったデザイン・機能性を付与するようなアイテムです。
これらの製品は、製品の品質よりも、自身の求めている機能やデザインにマッチしているかどうかが重要であり、必ずしも高い品質やパフォーマンスを求める必要がないこともあります。
スマホの周辺アクセサリーにおいては、デザインや機能性についてはコストを抑えても良いですが、電気製品や画面保護フィルムなど、スマホ本体の基本性能や安全性に関わる部分には十分な投資をすることが重要でしょう。
※調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2023年2月13日~2023年2月27日
調査対象:149人(男性:43、女性:101、その他:1、回答しない:4)