2024年5月15日にスマートフォン新製品を発表したソニー。今回発表された2機種は、いずれも従来のモデルから大きな変化を遂げています。
「Xperia 1 Ⅵ」の特徴
なかでも大きく変わったのが、最上位のハイエンドモデル「Xperia 1」の最新機種「Xperia 1 VI」。Xperia 1シリーズは従来、映画の視聴にこだわった21:9比率の4Kディスプレイを搭載していたのですが、Xperia 1 VIは解像度をFHD+に引き下げ、比率も19.5:9というスマートフォンでは一般的なディスプレイに変更されています。
「Xperia 1 VI」は従来機種と比べ、ディスプレイの解像度が4KからFHD+に、比率が21:9から19.5:9へと大きく変化している
その理由は、解像度を下げることなどによってバッテリーの持ちが非常によくなることと、スマートフォン向け動画の人気が高まっているため。スマートフォンでは映画よりも、「YouTube」や「TikTok」などの動画を視聴したり、撮影したりする人が多いことを意識しての変更となるようです。
一方でカメラ機能は進化を遂げており、新たに3.5~7.1倍まで、画質が劣化しない光学ズームが可能な望遠カメラを搭載。望遠カメラを活用したテレマクロ撮影にも対応しました。写真や動画などによって分かれていたカメラアプリも1つに統合され、よりスマートフォン的なインターフェースとなり撮影しやすくなっています。
Xperia 1 VIの望遠カメラは焦点距離が85~170mmにまで拡大。「テレマクロ」撮影ではそれを活用して表現力の高い接写ができる
市場価格はオープン市場向けモデルで19万円(RAM12GB、ストレージ256GB)から。カラーはブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレットの4色ですが、販路やモデルによって選べるカラーに違いがあることに注意してください。
本体カラーは左からスカーレット、カーキグリーン、プラチナシルバー、ブラックの4色
ミドルクラス「Xpeia 10 Ⅵ」の特徴
ミドルクラスの「Xperia 10」シリーズの最新モデル「Xperia 10 VI」も、同社の「Xperia 5 V」に近いデザインに変更がなされ、従来3眼だったカメラが2眼に減少するという大きな変化を遂げています。ただし広角カメラに4800万画素という高い画素数のカメラを採用しており、それを用いて従来機種と同様、光学2倍ズーム相当の撮影も可能となっています。
「Xperia 10 VI」は背面のカメラが2眼に減少しているが、広角カメラの高い画素数で望遠撮影をカバーしている
一方で、横幅が68mmという持ちやすい本体サイズや、高い音質を実現するスピーカー、5000mAhの大容量バッテリーなどは健在。普段使いのスマートフォンとしての使い勝手の良さに重点を置いたモデルといえるでしょう。
本体は引き続き縦長のボディを採用しており、横幅が70mmを切ることから片手で非常に持ちやすい
なおオープン市場向けモデルの想定価格は7万円前後。カラーはブルー、ブラック、ホワイトの3色となっています。